学習トップ理由で解く 解剖学第1章 ▸ C. 体表構造(皮膚) / Q0047

理由で解く 解剖学

Q0047 人体の構成

出典:あマ指 第2回(1994) 問題35
問題
皮膚について誤っている記述はどれか。
選択肢
1 表皮は重層扁平上皮である。
2 真皮は強靱な結合組織からなる。
3 毛は真皮の変形したものである。
4 立毛筋は平滑筋である。
解答
正解3(毛は真皮の変形したものである。)
解説
✗ 1.
表皮は重層扁平上皮である。
✗ 正しい。 記述は正しい。表皮は角化した重層扁平上皮で、基底層・有棘層・顆粒層・淡明層・角質層の5層に区別される。基底層の細胞分裂で生じた細胞が上行しながら角化し、約4週間で角質層から垢として脱落する。
✗ 2.
真皮は強靱な結合組織からなる。
✗ 正しい。 記述は正しい。真皮は太い膠原線維が交錯する強靱な結合組織層で、皮膚の機械的強度を担う。厚さは平均約1.9mmで表皮(約0.1mm)よりはるかに厚い。
✓ 3. 誤り
毛は真皮の変形したものである。
本問で誤りの記述。毛は表皮が深く落ち込んでつくられる構造で、表皮(角化上皮)の変形である。毛根の下端の毛球内で毛乳頭は結合組織だが、毛自体を産生する毛母基は上皮細胞であり、毛は真皮ではなく表皮由来と整理する。爪も同様に表皮の変形である。
✗ 4.
立毛筋は平滑筋である。
✗ 正しい。 記述は正しい。立毛筋は毛包に付着する平滑筋であり、交感神経の支配を受けて収縮し、毛を立てるとともに脂腺の分泌を助ける。寒冷や情動で鳥肌が立つのはこの働きによる。
ポイント
  • 毛・爪は表皮(角化上皮)の変形であり、真皮の変形ではない。表皮は外胚葉由来、真皮は中胚葉由来で発生起源が異なる。
  • 覚え方のコツ: 「毛・爪・皮脂腺・汗腺=すべて表皮由来の付属器」と一括で覚える。毛を真皮由来と誤る受験生が多い。
  • 関連知識: 毛包は表皮に続く上皮性毛包と外側の結合組織性毛包からなり、毛球の上皮細胞(毛母基)が毛を産生。毛乳頭は結合組織だが毛そのものは作らない。
  • よくある間違い: 「毛は真皮由来」は頻出のひっかけ。毛包の一部に結合組織性の鞘があっても、毛そのものは表皮由来と切り分ける。
  • 臨床応用: 立毛筋は交感神経支配のため、交感神経刺激で鳥肌(立毛反射)が起こる。発熱時の悪寒や恐怖時の鳥肌はこの経路による。
比較表
皮膚付属器 発生起源 構成組織
表皮 外胚葉 重層扁平上皮(角化)
毛・爪 外胚葉(表皮由来) 角化した上皮細胞
汗腺・脂腺 外胚葉(表皮由来) 腺上皮
真皮 中胚葉 膠原線維性結合組織
立毛筋 中胚葉 平滑筋(交感神経支配)
解説画像
あマ指 第2回(1994) 問題35|皮膚について誤っている記述はどれか。 解説図
あマ指 第2回(1994) 問題35|皮膚について誤っている記述はどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 解剖学
App Store入手