学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 解剖学 ▸ §2 運動器系 / QJ32A060
理由で解く 柔道整復師
中硬膜動脈は蝶形骨大翼の棘孔を通って中頭蓋窩に入ります。
中硬膜動脈は外頸動脈の終枝である顎動脈から分かれ、棘孔をくぐって頭蓋内へ入り、硬膜と頭蓋骨の間を樹枝状に広がって硬膜と頭蓋冠の骨を養います。臨床上の重要点はここから。側頭部の翼点(前頭骨・頭頂骨・側頭骨・蝶形骨が集まる部位)は頭蓋骨で最も薄く、その内面には中硬膜動脈の走る溝が刻まれています。そのためこの部を打撲して骨折すると動脈が破れ、動脈圧で硬膜が骨から剥がされて急性硬膜外血腫になります。意識清明期をはさんで急激に悪化するのが典型で、側頭部の外傷では必ず頭に置いておくべき経過です。中頭蓋窩の3孔の並びは「正円孔(V2)→ 卵円孔(V3)→ 棘孔(中硬膜動脈)」でセット暗記します。
| 孔 | 通過するもの | 所在 |
|---|---|---|
| 正円孔 | 上顎神経(V2) | 蝶形骨大翼 |
| 卵円孔 | 下顎神経(V3) | 蝶形骨大翼 |
| 棘孔 | 中硬膜動脈、下顎神経の硬膜枝(棘孔神経) | 蝶形骨大翼 |
| 破裂孔 | (軟骨で閉鎖)大錐体神経/内頸動脈は上を通過 | 蝶形骨・側頭骨・後頭骨の間 |
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