学習トップ理由で解く 柔道整復師生理学 ▸ §14 感覚の生理 / QJ30A087

理由で解く 柔道整復師

QJ30A087 生理学

出典:第30回柔道整復師国家試験(2022)午前 問87
問題
右視索が障害されたとき両眼で欠損するのはどれか。
選択肢
1 右側視野
2 左側視野
3 鼻側(内側)視野
4 耳側(外側)視野
解答
正解2(左側視野)
解説

右視索には「左半分の視野」の情報だけが集まっているため、右視索が障害されると両眼とも左側視野が欠けます(左同名半盲)。答えは 2 です。

網膜では像が上下左右とも反転するので、左側の視野は右眼の耳側網膜と左眼の鼻側網膜に映ります。視交叉では鼻側網膜からの線維だけが交叉するため、右視索には右眼の耳側網膜線維と左眼の鼻側網膜線維、つまり左半視野の情報が一括して走ることになります。したがって視交叉より後ろ(視索・外側膝状体・視放線・後頭葉)の一側性障害では、必ず反対側の同名半盲になります。視交叉の正中部が圧迫される下垂体腫瘍では、交叉する鼻側網膜線維が両側でやられて両耳側半盲となり、視神経の障害では、その眼だけの全視野が欠けます。「障害された高さで欠け方が決まる」という原則で押さえましょう。

✓ 2. 正しい
左側視野
右視索は左半視野を担当するため、両眼で左側視野が欠ける左同名半盲になります。視交叉より後方の障害はすべて「反対側の同名半盲」と覚えると確実です。
✗ 1. 誤り
右側視野
両眼の右側視野が欠けるのは左視索(あるいは左の視放線・後頭葉)の障害です。左右が逆になっています。
✗ 3. 誤り
鼻側(内側)視野
両眼の鼻側視野が欠ける両鼻側半盲は、視交叉の両外側を圧迫する病変(内頸動脈の硬化性変化や動脈瘤など)で起こるまれな型で、一側視索の障害では生じません。
✗ 4. 誤り
耳側(外側)視野
両耳側半盲は視交叉正中部の障害(代表は下垂体腫瘍)でみられる型です。視索の障害では同名半盲になります。
ポイント
  • 視交叉で交叉するのは鼻側網膜(=耳側視野を映す)の線維だけ。
  • 右視索=左半視野の情報。よって右視索障害は左同名半盲。
  • 視交叉より後方の一側性障害はすべて「反対側の同名半盲」。
  • 視交叉正中部(下垂体腫瘍)=両耳側半盲、視神経の障害=その眼の全視野欠損。
  • 網膜像は上下左右が反転する。この反転を忘れると左右を取り違える。
比較表
障害部位視野欠損代表的な原因
右視神経右眼の全視野欠損視神経炎、外傷
視交叉正中部両耳側半盲下垂体腫瘍
視交叉外側部両鼻側半盲(まれ)内頸動脈病変
右視索左同名半盲脳血管障害、腫瘍
右視放線・後頭葉左同名半盲(四分盲を含む)脳梗塞、出血
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