学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 解剖学 ▸ §3 脈管系(循環器系) / QJ29A062
理由で解く 柔道整復師
膵臓の上縁に沿って後腹壁を走る脾動脈が、壁側腹膜の背側(後腹膜)を通る。正答は1。
腹部の動脈は「腹膜のヒダに包まれて腹腔側を走るもの」と「後腹壁に貼りついて壁側腹膜の背側を走るもの」の2群に分けて捉える。腹腔動脈の3枝のうち、左胃動脈と総肝動脈は小網(肝胃間膜・肝十二指腸間膜)の2葉の間に入り込み、腹膜に包まれて走る。これに対し脾動脈は、後腹膜に固定された膵臓の上縁に沿って左方へ強く蛇行しながら進むため、走行の大部分が壁側腹膜の背側にとどまる。ただし膵臓のうち尾部だけは脾腎ヒダ(脾腎間膜)に包まれて腹腔側に入る例外で、脾動脈も脾門の手前ではこの腹膜ヒダの中へ移る。膵(尾部を除く)・十二指腸下行部・腎と尿管・副腎・腹部大動脈と下大静脈が後腹膜側にあることとセットで整理すると、「どの血管が後ろを通るか」は位置関係から導ける。
| 動脈 | 走る場所 | 腹膜との関係 |
|---|---|---|
| 脾動脈 | 膵臓の上縁(後腹壁) | 壁側腹膜の背側=後腹膜(脾門近くで脾腎ヒダへ) |
| 左胃動脈 | 胃小弯 | 小網(肝胃間膜)の中 |
| 固有肝動脈 | 肝門へ向かう | 肝十二指腸間膜の中 |
| 右胃大網動脈 | 胃大弯 | 大網(胃結腸間膜)の中 |
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