学習トップ教科書ドリル 生理学第12章 ▸ A. 骨格筋の神経支配 / Q12A002

教科書ドリル 生理学

Q12A002 運動

問題

骨格筋の神経支配に関する記述として正しいのはどれか。

選択肢
1α運動ニューロンの細胞体は大脳皮質運動野にあり、その軸索が直接骨格筋に達して錘外筋線維を支配する。
2神経筋接合部では伝達物質としてノルアドレナリンが放出され、筋細胞膜のムスカリン受容体に作用する。
3筋紡錘は筋線維と並列に配置されて筋の長さ変化を検出し、Ia群求心線維を介して同名筋α運動NRに単シナプス性の伸張反射を起こす。
4腱受容器(ゴルジ腱器官)からのIb群求心線維は、同名筋α運動NRを興奮させて筋張力を増強する促進性の多シナプス反射を起こす。
解答
正解3
解説

選択肢1は細胞体の位置が誤り。α運動NR(=下位運動NR)の細胞体は脊髄前角または脳幹運動核にある。大脳皮質運動野の運動関連細胞は上位運動NRで、これらは錐体路を下って脊髄前角のα運動NRに入力する。選択肢2はNMJの伝達物質と受容体の対応がともに誤り。NMJの伝達物質はアセチルコリンで、受容体は筋型ニコチン受容体(Nm型)である。ノルアドレナリン/ムスカリン受容体は自律神経系の構成要素で、骨格筋NMJには関与しない(臨床的にもMGはNm型AChRへの自己抗体が原因であり、ムスカリン受容体とは無関係)。選択肢3は筋紡錘の配置(並列)・検出対象(筋長)・求心線維(Ia)・反射形式(単シナプス伸張反射)・反射の対象筋(同名筋)を正しく記述しており、節A-cの中核命題と完全に整合する。選択肢4は腱受容器Ib入力の作用方向が逆で、Ib求心線維はIb抑制性介在NRを介して同名筋α運動NRを抑制する(自原抑制)多シナプス反射を起こす。過大張力に対する防御的な抑制であって「促進性の張力増強」ではない。したがって正答は3。

解説画像
骨格筋の神経支配に関する記述として正しいのはどれか。 解説図
骨格筋の神経支配に関する記述として正しいのはどれか。
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