学習トップ教科書ドリル 生理学第10章 ▸ C. シナプス伝達 / Q10C013

教科書ドリル 生理学

Q10C013 神経

問題

シナプス伝達の性質に関する記述として誤っているのはどれか。

選択肢
1弱い2群の刺激を同時に加えたとき、それぞれ単独の効果の和よりも大きな効果が得られる現象を促通という。
2強い2群の刺激を同時に加えたとき、単独の効果の和より効果が小さくなる現象を閉塞という。
3反復刺激後にシナプス伝達が数分間増強される現象を反復刺激後増強(PTP)という。
4大脳皮質・海馬で数時間以上持続するシナプス伝達の増強は長期抑圧(LTD)と呼ばれる。
解答
正解4
解説

1. 正しい。閾下のEPSPが加重されて閾値を超える共通ニューロンが増えるのが促通。
2. 正しい。共通して発火してしまうニューロンが両群で重複することで「足し算ほど増えない」のが閉塞。
3. 正しい。連続刺激により残留Ca²⁺が前終末に蓄積し、次の放出量が増える現象がPTP。
4. 誤り。数時間〜数日にわたる長期の増強は「長期増強(LTP:long-term potentiation)」であり、LTD(long-term depression)は逆に伝達機能が長期に抑制される現象である。LTPは海馬で学習・記憶の基盤と考えられ、NMDA受容体の活性化が鍵となる。

**ポイント**: 可塑性3点セット=PTP(数分)/LTP(数時間〜数日・増強)/LTD(長期抑圧)。LTPとLTDは名前が紛らわしいが「potentiation=増強」「depression=抑圧」で整理。

解説画像
シナプス伝達の性質に関する記述として誤っているのはどれか。 解説図
シナプス伝達の性質に関する記述として誤っているのはどれか。
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