学習トップ / 教科書ドリル 生理学 / 第9章 ▸ B. 妊娠と出産 / Q09B012
教科書ドリル 生理学
分娩時の陣痛(子宮収縮)の増強機序として最も適切なのはどれか。
出産時期が近づくにつれて、子宮筋側ではオキシトシン受容体の発現密度が増し、中枢側では後葉(下垂体後葉)から血中に送り出されるオキシトシンの量も徐々に多くなっていく。この二つの変化が重なることで、同じ量のオキシトシンでもより強い子宮収縮が引き起こされるようになる。さらに胎児が産道を下降し子宮頸部を押し広げると、頸部伸展の感覚情報が視床下部に伝わり、反射的に後葉からのオキシトシン放出が一段と増える(ファーガソン反射)。オキシトシンは子宮内膜でのプロスタグランジン産生も促すため、このPG経路を経由する経路でも子宮収縮は強化され、全体として正のフィードバックを形成する。選択肢1のプロジェステロンは妊娠維持期に子宮を弛緩させる側のホルモンであり、分娩時の陣痛増強機序とは逆向きに作用する。アドレナリンや副交感神経は主要な陣痛駆動因子ではない。以上から正答は2。

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