学習トップ理由で解く 生理学第14章 ▸ A. 生体の防御機構 / Q0932

理由で解く 生理学

Q0932 生体の防御機構

出典:あマ指 第10回(2002) 問題40
問題
肝臓の働きについて誤っているのはどれか。
選択肢
1 アルブミンの合成
2 ガンマグロブリンの合成
3 胆汁の生成
4 コレステロールの生成
解答
正解2(ガンマグロブリンの合成)
解説
✗ 1.
アルブミンの合成
✗ 正しい。アルブミンは肝臓で合成される主要な血漿蛋白質であり、膠質浸透圧の維持と物質の運搬を担う。
✓ 2. 誤り
ガンマグロブリンの合成
ガンマグロブリン(γ-グロブリン=免疫グロブリン=抗体)はB細胞由来の形質細胞で産生されるものであり、肝臓で合成されるのではない。肝臓はアルブミン、フィブリノーゲン、α-グロブリン、β-グロブリンなどの血漿蛋白を合成するが、γ-グロブリンだけは形質細胞が産生する。肝硬変ではアルブミン産生が低下し低アルブミン血症となるが、γ-グロブリンは影響を受けない。
✗ 3.
胆汁の生成
✗ 正しい。胆汁は肝細胞で生成され、胆嚢で濃縮・貯蔵された後、十二指腸に分泌されて脂肪の消化吸収を助ける。
✗ 4.
コレステロールの生成
✗ 正しい。コレステロールは肝臓で合成される脂質であり、細胞膜の構成成分やステロイドホルモン・胆汁酸の原料となる。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「肝臓が作る血漿蛋白=アフアベ(アルブミン・フィブリノーゲン・α-グロブリン・β-グロブリン)」。γだけは「形質細胞のγ(ガンバリ)」と覚える。
  • 関連知識: 問題916(γ-グロブリン=抗体)と密接に関連する。肝硬変ではアルブミン合成低下→膠質浸透圧低下→浮腫・腹水が生じるが、γ-グロブリンはむしろ上昇することがある。
  • よくある間違い: 「血漿蛋白は全て肝臓で合成される」と覚えてしまうと、γ-グロブリンを誤答する。γ-グロブリンのみ例外であることを意識する。
  • 教科書では「d.免疫系に働く液性因子」の範囲に該当する。
比較表
血漿蛋白 産生場所 肝臓での合成
アルブミン 肝臓 あり
α-グロブリン 肝臓 あり
β-グロブリン 肝臓 あり
γ-グロブリン(抗体) 形質細胞 なし
フィブリノーゲン 肝臓 あり
解説画像
あマ指 第10回(2002) 問題40|肝臓の働きについて誤っているのはどれか。 解説図
あマ指 第10回(2002) 問題40|肝臓の働きについて誤っているのはどれか。
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