学習トップ理由で解く 生理学第13章 ▸ A. 感覚の分類と一般的性質 / Q0863

理由で解く 生理学

Q0863 感覚

出典:鍼灸 第7回(1999) 問題48
問題
皮膚痛覚について誤っている記述はどれか。
選択肢
1 受容器は自由神経終末である。
2 Aδ線維は速い痛みを伝える。
3 C線維は局在の不明瞭な痛みを伝える。
4 順応が起こりやすい
解答
正解4(順応が起こりやすい)
解説
✗ 1.
受容器は自由神経終末である。
✗ 正しい。痛覚の受容器は自由神経終末(侵害受容器)であり、特殊な被包構造を持たない裸の神経末端である。皮膚のほぼ全域に分布し、感覚点の中で最も密度が高い。
✗ 2.
Aδ線維は速い痛みを伝える。
✗ 正しい。Aδ線維は有髄線維(伝導速度5〜30m/s)で、速い鋭い痛み(一次痛)を伝える。刺すような性質の痛みであり、局在が比較的明確である。
✗ 3.
C線維は局在の不明瞭な痛みを伝える。
✗ 正しい。C線維は無髄線維(伝導速度0.5〜2m/s)で、遅い鈍い痛み(二次痛)を伝える。うずくような性質で、局在が不明瞭であり、持続性がある。
✓ 4. 誤り
順応が起こりやすい
皮膚痛覚は順応が起こりにくい(ほとんど順応しない)感覚である。痛みは生体にとって危険を知らせる警告信号であるため、侵害刺激が持続する限り感じ続ける必要がある。むしろ持続的な刺激で痛覚過敏が生じることもある。順応しやすい感覚の代表は触覚と嗅覚である。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「痛みに慣れたら命に関わる→順応しない」と生存上の意義から覚える。問867・879と同じテーマが繰り返し出題される超頻出ポイントである。
  • 関連知識: 痛覚の3つの重要な特徴は「自由神経終末が受容器」「Aδ=速い鋭痛、C=遅い鈍痛」「順応しにくい」であり、すべて出題対象である。
  • よくある間違い: 「痛みは慣れる」と日常経験で思いがちであるが、それは内因性鎮痛物質や心理的適応によるものであり、受容器の順応ではない。
  • 教科書では「b.感覚の一般的性質」の範囲に該当する。
解説画像
鍼灸 第7回(1999) 問題48|皮膚痛覚について誤っている記述はどれか。 解説図
鍼灸 第7回(1999) 問題48|皮膚痛覚について誤っている記述はどれか。
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