学習トップ理由で解く 生理学第12章 ▸ B. 運動の調節 / Q0849

理由で解く 生理学

Q0849 運動

出典:鍼灸 第24回(2016) 問題36
問題
拮抗抑制の求心路を形成するのはどれか。
選択肢
1 Ia 群線維
2 Ib 群線維
3 II群線維
4 III群線維
解答
正解1(Ia 群線維)
解説
✓ 1. 正しい
Ia 群線維
拮抗抑制(Ia抑制・相反抑制)の求心路はIa群線維である。筋紡錘の一次終末から出たIa群求心性線維は脊髄に入り、同名筋のα運動ニューロンを直接興奮させる(伸張反射)と同時に、側枝を介してIa抑制性介在ニューロンを興奮させ、拮抗筋のα運動ニューロンを抑制する。これにより主動筋の収縮時に拮抗筋が弛緩し、円滑で効率的な運動が可能となる。
✗ 2. 誤り
Ib 群線維
Ib群線維はゴルジ腱器官からの求心路であり、自原抑制(Ib抑制)に関与する。拮抗抑制には関与しない。
✗ 3. 誤り
II群線維
II群線維は筋紡錘の二次終末からの求心路で、筋の静的な長さの変化を検出する。拮抗抑制の主たる求心路ではない。
✗ 4. 誤り
III群線維
III群線維(Aδ線維に相当)は侵害受容や深部圧覚に関与する細い有髄線維であり、拮抗抑制には関与しない。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「Ia群線維は二刀流→同名筋を興奮(伸張反射)+拮抗筋を抑制(拮抗抑制)」と1本の線維から2つの作用が同時に起こることを覚える。
  • 関連知識: 拮抗抑制(相反性神経支配)はSherringtonによって提唱された概念であり、運動生理学の基本原理の一つである。臨床的にはH反射を利用した拮抗抑制の評価が痙縮の病態解析に用いられる。
  • よくある間違い: 拮抗抑制と自原抑制の求心路を混同するケース。「拮抗抑制=Ia(筋紡錘)」「自原抑制=Ib(腱器官)」と区別する。
  • 教科書では「a.脊髄レベルでの調節」の範囲に該当する。
解説画像
鍼灸 第24回(2016) 問題36|拮抗抑制の求心路を形成するのはどれか。 解説図
鍼灸 第24回(2016) 問題36|拮抗抑制の求心路を形成するのはどれか。
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