学習トップ理由で解く 生理学第11章 ▸ C. 筋のエネルギー供給の仕組み / Q0800

理由で解く 生理学

Q0800 筋

出典:鍼灸 第23回(2015) 問題34
問題
ATPに含まれるのはどれか。
選択肢
1 アクチン
2 チミン
3 デオキシリボース
4 リン酸
解答
正解4(リン酸)
解説
✗ 1. 誤り
アクチン
アクチンは筋の細いフィラメントを構成する収縮タンパク質であり、ATPの構成成分ではない。
✗ 2. 誤り
チミン
チミンはDNAを構成する4種の塩基の一つ(ピリミジン塩基)であり、ATPの塩基はアデニン(プリン塩基)である。RNAではチミンの代わりにウラシルが用いられる。
✗ 3. 誤り
デオキシリボース
デオキシリボースはDNAの構成糖(五炭糖)である。ATPに含まれる糖はリボースであり、デオキシリボースではない。ATPはRNAのヌクレオチドと同じ糖を持つ。
✓ 4. 正しい
リン酸
ATP(アデノシン三リン酸)はアデニン(塩基)+リボース(五炭糖)+3つのリン酸基から構成される。リン酸基間の結合は高エネルギーリン酸結合であり、この結合が切れる際に大きなエネルギーが放出される。ATPは「生体のエネルギー通貨」と呼ばれ、筋収縮をはじめとするあらゆる細胞活動の直接的エネルギー源である。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「ATP=アデノシン三リン酸→アデノシン(アデニン+リボース)+リン酸3つ」と名前そのものが構造を示している。「DNA=デオキシリボース+チミン」「ATP=リボース+アデニン」と区別する。
  • 関連知識: ATPの構造はRNA(リボ核酸)のアデニンヌクレオチドにリン酸が2つ追加された形であり、生化学の基本として各章で繰り返し問われる。
  • よくある間違い: ATPの糖をデオキシリボースと誤解するケース。ATPの糖は「リボース」であり、「デオキシリボース」はDNA特有の糖である。
  • 教科書では「a.筋収縮のエネルギー代謝」の範囲に該当する。
比較表
成分 ATP DNA
塩基 アデニン アデニン、グアニン、シトシン、チミン
リボース デオキシリボース
リン酸 3つ(高エネルギー結合) 1つ(骨格構造)
解説画像
鍼灸 第23回(2015) 問題34|ATPに含まれるのはどれか。 解説図
鍼灸 第23回(2015) 問題34|ATPに含まれるのはどれか。
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