学習トップ理由で解く 生理学第10章 ▸ K. 大脳 / Q0692

理由で解く 生理学

Q0692 神経

出典:あマ指 第15回(2007) 問題47
問題
小脳の働きはどれか。
選択肢
1 心機能の調節
2 空腹感の発生
3 運動の調節
4 情動行動の発現
解答
正解3(運動の調節)
解説
✗ 1. 誤り
心機能の調節
心機能の調節は延髄の心臓血管中枢(循環中枢)が担う機能であり、小脳の機能ではない。
✗ 2. 誤り
空腹感の発生
空腹感の発生は視床下部の外側野(摂食中枢)の機能である。視床下部の腹内側核は満腹中枢として働く。
✓ 3. 正しい
運動の調節
小脳は協調運動の制御、平衡の維持、運動の学習、姿勢の制御を担う中枢である。大脳皮質からの運動指令と末梢からの感覚情報(固有感覚・前庭感覚など)を統合し、滑らかで正確な運動を実現する。小脳障害では運動失調、企図振戦、測定障害(過大・過小な運動)、断綴性発語、歩行障害などが生じるが、筋力低下は起こらない。
✗ 4. 誤り
情動行動の発現
情動行動の発現は大脳辺縁系(扁桃体・帯状回・海馬など)の機能であり、小脳の機能ではない。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「小脳=小さな運動監督」→ 運動の指令を出すのは大脳だが、微調整するのが小脳と覚える。
  • 関連知識: 小脳障害と大脳基底核障害の違いに注意。小脳障害は企図振戦(目標に近づくと震える)、大脳基底核障害(パーキンソン病)は安静時振戦(動かない時に震える)である。
  • よくある間違い: 小脳を「運動の開始」に関与すると誤解しやすいが、運動の開始(随意運動の企画・発動)は大脳皮質の運動野が担い、小脳は運動の微調整・修正を行う。
  • 教科書では「b.大脳辺縁系」の範囲に該当する。
比較表
部位 主な機能
大脳皮質運動野 随意運動の発動
小脳 運動の協調・平衡・学習
大脳基底核 運動の調節(開始・抑制)
視床下部 自律神経・内分泌・摂食・体温調節
延髄 呼吸・循環・嚥下の中枢
大脳辺縁系 情動・記憶
解説画像
あマ指 第15回(2007) 問題47|小脳の働きはどれか。 解説図
あマ指 第15回(2007) 問題47|小脳の働きはどれか。
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