
この図の解説
図の上段は前頭葉・頭頂葉・側頭葉の弁蓋部(覆いかぶさる皮質)を取り除き、外側溝の奥をのぞき込んだ外側面像である。深く切れ込んだ外側溝を広げると、その奥にかくれている大脳皮質領域が島(島皮質)で、外部からは見えない。島の表面は前方の島短回と後方の島長回に分かれ、これらの回は周囲を弧を描く島輪状溝によって縁取られている。図中の緑色は中心溝より後方の頭頂葉を示す。下段は赤い破線の位置での前頭断(冠状断)で、外側溝(シルビウス溝)の底に島が位置し、その内側にレンズ核(外側の被殻+内側の淡蒼球)、さらに内側に内包前脚と尾状核頭が層状に並ぶことが読み取れる。島皮質は味覚や内臓感覚、痛みの知覚に加え、感情の認識や共感、自己認識など社会的行動にも関わる。
学習の要点
- 島皮質は外側溝の深部にあり、前頭葉・頭頂葉・側頭葉に覆われて外表面からは見えない大脳皮質である。
- 覚え方のコツ: 「外側溝を開けば島が出る」。島を囲む溝=島輪状溝、前が島短回・後ろが島長回とセットで押さえる。
- 関連知識: 冠状断で島のすぐ内側にあるレンズ核は、外側の被殻と内側の淡蒼球からなり、被殻と尾状核を合わせて線条体という。
- よくある間違い: 味覚の最終中枢は中心後回下部の味覚野であり、島は味覚に「関与」するが一次味覚野そのものではない点に注意。
- 臨床応用: 島の内側を走る内包はレンズ核線条体動脈の出血好発部位で、脳卒中では反対側の半身不随を起こす。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
島の表面は前方の島短回と後方の( )に分かれ、これらの回の周囲は弧状の( )で縁取られる。空欄に入る語を順に答えよ。
答えを見る
答え: 島長回、島輪状溝
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。