学習トップ理由で解く 生理学第10章 ▸ K. 大脳 / Q0665

理由で解く 生理学

Q0665 神経

出典:あマ指 第11回(2003) 問題56
問題
成人の脳波で安静・閉眼時に最もよく現れるのはどれか。
選択肢
1 α波
2 β波
3 θ波
4 δ波
解答
正解1(α波)
解説
✓ 1. 正しい
α波
α波(8〜13Hz)は成人の安静・閉眼・覚醒時に後頭部を中心に最も優位に出現する正常脳波である。覚醒・安静・閉眼の3条件が揃った時に最もよく記録される。α波は精神的に安定したリラックス状態を反映し、開眼や精神活動によりα波は抑制されβ波に置き換わる(α遮断)。
✗ 2. 誤り
β波
β波(14〜30Hz)は精神活動中(計算・思考)や開眼時に前頭部を中心に出現する。安静閉眼時の主要波ではない。
✗ 3. 誤り
θ波
θ波(4〜7Hz)はまどろみ(浅い睡眠)や小児期に出現する脳波であり、成人の安静閉眼時の主要波ではない。成人の覚醒時にθ波が出現する場合は異常の可能性がある。
✗ 4. 誤り
δ波
δ波(0.5〜3Hz)は深い睡眠(ノンレム睡眠の深い段階)に出現する徐波であり、安静閉眼時には出現しない。覚醒時のδ波出現は重篤な脳機能障害を示唆する。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「α(アルファ)=安静(あんせい)」→ 頭文字の「ア」が共通。β=brain work(頭脳活動)と英語で対応させてもよい。
  • 関連知識: 脳波検査は、てんかんの診断、意識障害の評価、脳死判定に用いられる。脳死判定基準では平坦脳波が30分以上持続することが要件の一つである。
  • よくある間違い: α波の出現部位を「前頭部」と誤ることがある。α波は「後頭部」優位、β波は「前頭部」優位と出現部位も対で覚える。
  • 教科書では「c.新皮質」の範囲に該当する。
解説画像
あマ指 第11回(2003) 問題56|成人の脳波で安静・閉眼時に最もよく現れるのはどれか。 解説図
あマ指 第11回(2003) 問題56|成人の脳波で安静・閉眼時に最もよく現れるのはどれか。
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