学習トップ理由で解く 生理学第10章 ▸ B. 神経線維の興奮伝導 / Q0598

理由で解く 生理学

Q0598 神経

出典:鍼灸 第3回(1995) 問題43
問題
末梢神経束の圧迫によって最初に障害されるのはどれか。
選択肢
1 発 汗
2 触 覚
3 痛 覚
4 運 動
解答
正解4(運 動)
解説
✗ 1. 誤り
発 汗
発汗に関与する交感神経節後線維は細い無髄C線維であり、圧迫に対して比較的抵抗性がある。
✗ 2. 誤り
触 覚
触覚は有髄線維(Aβ線維)で伝えられるが、運動神経(Aα線維)ほど太くないため、運動障害の後に障害される。
✗ 3. 誤り
痛 覚
痛覚は細い有髄Aδ線維や無髄C線維で伝えられるため、圧迫に対する抵抗性が高く、最後まで残ることが多い。
✓ 4. 正しい
運 動
末梢神経束が圧迫されると、太い有髄線維ほど先に障害される。運動神経は最も太い有髄線維(Aα線維)であるため、圧迫により最初に障害される。逆に、細い無髄線維(C線維)で伝えられる痛覚や発汗は比較的遅くまで保たれる。これは太い線維ほど圧迫による変形を受けやすいためである。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「太い線維=圧迫に弱い」「細い線維=圧迫に強い」。正座で足がしびれるとき、最初に足が動きにくくなり(運動障害)、痛覚は最後まで残ることを思い出す。
  • 関連知識: 局所麻酔薬はこれと逆のパターンを示し、細い線維(痛覚のC線維)から先に遮断される。圧迫と局所麻酔では障害順序が逆であることに注意する。
  • よくある間違い: 圧迫と局所麻酔の障害順序を混同すること。圧迫=太い線維から、局所麻酔=細い線維から障害される。
  • 教科書では「c.興奮の伝導」の範囲に該当する。
比較表
神経線維 線維径 伝える情報 圧迫障害の順序
最も太い 運動・固有感覚 最初に障害
太い 触覚・圧覚 2番目
やや細い 速い痛み・温度覚 3番目
C 最も細い(無髄) 遅い痛み・発汗 最後に障害
解説画像
鍼灸 第3回(1995) 問題43|末梢神経束の圧迫によって最初に障害されるのはどれか。 解説図
鍼灸 第3回(1995) 問題43|末梢神経束の圧迫によって最初に障害されるのはどれか。
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