学習トップ理由で解く 生理学第9章 ▸ Z. 老化 / Q0576

理由で解く 生理学

Q0576 生殖・成長と老化

出典:鍼灸 第29回(2021) 問題28
問題
生理的老化の特徴として正しい記述はどれか。
選択肢
1 各機能が同じ速度で低下する。
2 個体差が大きい。
3 安静時機能の低下が著しい。
4 環境変化に対する応用能力はよく保たれる。
解答
正解2(個体差が大きい。)
解説
✗ 1. 誤り
各機能が同じ速度で低下する。
各機能の低下速度は一様ではなく、臓器や機能により異なる速度で低下する。例えば腎血流量や最大換気能力は50〜60%低下するが、神経伝導速度は15%程度の低下にとどまる。
✓ 2. 正しい
個体差が大きい。
生理的老化は個体差が大きく、同じ年齢でも機能低下の程度は人によって大きく異なる。遺伝的要因や生活環境・生活習慣・疾病の有無が個人差に影響する。生理的老化の3つの特徴として、(1)各機能が異なる速度で低下する、(2)個体差が増大する、(3)ホメオスタシス(恒常性)の調節能力が低下する、が挙げられる。
✗ 3. 誤り
安静時機能の低下が著しい。
安静時機能は比較的保たれ、むしろ最大機能(予備能力)の低下がより著しい。
✗ 4. 誤り
環境変化に対する応用能力はよく保たれる。
加齢によりホメオスタシスの調節能力が低下するため、環境変化に対する適応能力(ストレス耐性)は低下する。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 老化の3特徴を「"い"ろいろ低下(異なる速度)、"こ"じんさ増大(個体差)、"ほ"めおすたしす低下」→ 頭文字「い・こ・ほ」で覚える。
  • 関連知識: 老化による機能低下は安静時よりも運動負荷時に顕著に現れる。臨床では高齢者の薬物代謝能力の低下(腎機能・肝機能低下)に注意が必要で、薬用量の調整が求められる。
  • よくある間違い: 「安静時機能が著しく低下する」と考えがちであるが、安静時機能は比較的保たれ、低下が著しいのは最大機能(予備能力)である。
  • 教科書では「b.生理的老化の特徴」の範囲に該当する。
解説画像
鍼灸 第29回(2021) 問題28|生理的老化の特徴として正しい記述はどれか。 解説図
鍼灸 第29回(2021) 問題28|生理的老化の特徴として正しい記述はどれか。
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