学習トップ理由で解く 生理学第8章 ▸ B. ホルモンの種類とその働き / Q0531

理由で解く 生理学

Q0531 内分泌

出典:あマ指 第25回(2017) 問題37
問題
血液中グルコースが細胞内に取り込まれるのを促進するのはどれか。
選択肢
1 アドレナリン
2 インスリン
3 グルカゴン
4 コルチゾール
解答
正解2(インスリン)
解説
✗ 1. 誤り
アドレナリン
アドレナリンは副腎髄質から分泌されるカテコールアミンであり、肝臓でのグリコーゲン分解を促進して血糖を上昇させる。グルコースの細胞内取り込みを促進するのではなく、逆にグルコースを血中に放出する作用を持つ。
✓ 2. 正しい
インスリン
インスリンは膵臓ランゲルハンス島β細胞から分泌されるペプチドホルモンであり、血液中のグルコースが細胞内に取り込まれるのを促進する唯一のホルモンである。インスリンが標的細胞(骨格筋、脂肪組織)の受容体に結合すると、細胞内小胞に貯蔵されていたGLUT4(グルコーストランスポーター4)が細胞膜に移行(トランスロケーション)し、グルコースの取り込みが促進される。また肝臓ではグリコーゲン合成やグルコース酸化を促進する。脂肪組織では脂肪合成を促進し、タンパク質合成も促進する同化ホルモンである。
✗ 3. 誤り
グルカゴン
グルカゴンは膵臓α細胞から分泌され、肝臓でのグリコーゲン分解と糖新生を促進して血糖を上昇させる。グルコースの取り込みとは逆の作用である。
✗ 4. 誤り
コルチゾール
コルチゾールは副腎皮質から分泌される糖質コルチコイドであり、糖新生を促進し、末梢組織でのグルコース利用を抑制して血糖を上昇させる。グルコースの細胞内取り込みを促進するのではなく抑制する。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「インスリン=イン(in)=グルコースを細胞の中に入れる」。他の3つ(アドレナリン・グルカゴン・コルチゾール)は全て血糖を上げるホルモンである。
  • 関連知識: GLUT4は骨格筋と脂肪組織に発現するインスリン依存性グルコーストランスポーターである。脳のグルコース取り込みはGLUT1(インスリン非依存性)で行われるため、インスリンがなくても脳はグルコースを利用できる。
  • よくある間違い: 「コルチゾールも血糖を下げる」と誤解すること。コルチゾールは糖新生を促進して血糖を上昇させるホルモンであり、インスリンとは逆の作用を持つ。
  • 教科書では「f.膵臓のホルモン」の範囲に該当する。
解説画像
あマ指 第25回(2017) 問題37|血液中グルコースが細胞内に取り込まれるのを促進するのはどれか。 解説図
あマ指 第25回(2017) 問題37|血液中グルコースが細胞内に取り込まれるのを促進するのはどれか。
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