学習トップ理由で解く 生理学第8章 ▸ B. ホルモンの種類とその働き / Q0509

理由で解く 生理学

Q0509 内分泌

出典:あマ指 第18回(2010) 問題43
問題
副腎皮質ホルモンについて誤っているのはどれか。
選択肢
1 ステロイド型ホルモン
2 コレステロールの合成
3 抗炎症作用
4 電解質代謝の調節
解答
正解2(コレステロールの合成)
解説
✗ 1.
ステロイド型ホルモン
✗ 正しい。副腎皮質ホルモン(コルチゾール、アルドステロン等)はコレステロールから合成されるステロイド型ホルモンである。
✓ 2. 誤り
コレステロールの合成
副腎皮質ホルモンの作用に「コレステロールの合成」は含まれない。副腎皮質ホルモンはコレステロールを「原料」として合成されるが、コレステロール自体を合成する作用は持たない。コレステロールの合成は主に肝臓で行われる(HMG-CoA還元酵素が律速酵素)。「原料がコレステロール」と「コレステロールを合成する」は全く異なる意味である。
✗ 3.
抗炎症作用
✗ 正しい。糖質コルチコイド(コルチゾール)は強力な抗炎症・免疫抑制作用を持つ。臨床でステロイド薬として広く使用される。
✗ 4.
電解質代謝の調節
✗ 正しい。鉱質コルチコイド(アルドステロン)は腎臓の遠位尿細管でNa+再吸収とK+排泄を促進し、電解質代謝を調節する。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 副腎皮質ホルモンの3つの作用を整理する。糖質コルチコイド=「血糖上昇+抗炎症」、鉱質コルチコイド=「電解質調節(Na再吸収・K排泄)」、副腎アンドロジェン=「性ホルモン作用」。
  • 関連知識: ステロイドホルモンは全てコレステロールから合成される(副腎皮質ホルモン+性ホルモン)。コレステロール合成の場は肝臓であり、副腎皮質ではない。
  • よくある間違い: 「コレステロールから合成される」と「コレステロールを合成する」の混同。前者は原料の話、後者は産物の話であり、意味が逆である。
  • 教科書では「g.副腎のホルモン」の範囲に該当する。
比較表
種類 代表ホルモン 分泌層 主な作用
糖質コルチコイド コルチゾール 束状層 血糖上昇、抗炎症、免疫抑制
鉱質コルチコイド アルドステロン 球状層 Na+再吸収促進、K+排泄促進
副腎アンドロジェン DHEA等 網状層 弱い男性化作用
解説画像
あマ指 第18回(2010) 問題43|副腎皮質ホルモンについて誤っているのはどれか。 解説図
あマ指 第18回(2010) 問題43|副腎皮質ホルモンについて誤っているのはどれか。
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