学習トップ理由で解く 生理学第8章 ▸ B. ホルモンの種類とその働き / Q0500

理由で解く 生理学

Q0500 内分泌

出典:鍼灸 第15回(2007) 問題38
問題
血管収縮物質はどれか。
選択肢
1 ノルアドレナリン
2 ブラジキニン
3 ヒスタミン
4 アデノシン
解答
正解1(ノルアドレナリン)
解説
✓ 1. 正しい
ノルアドレナリン
ノルアドレナリンは交感神経節後線維の終末から放出されるカテコールアミンで、血管平滑筋のα1受容体に結合して強力な血管収縮作用を持つ。これにより末梢血管抵抗が上昇し、血圧が上昇する。ノルアドレナリンは副腎髄質からも分泌されるが、交感神経の主要な神経伝達物質として全身の細動脈を収縮させる点が特に重要である。
✗ 2. 誤り
ブラジキニン
ブラジキニンは血管拡張物質であり、血管平滑筋を弛緩させ血管透過性を亢進させる。
✗ 3. 誤り
ヒスタミン
ヒスタミンは血管拡張物質であり、毛細血管を拡張させ透過性を亢進させる。アレルギー反応や炎症に関与する。
✗ 4. 誤り
アデノシン
アデノシンは血管拡張物質であり、特に冠動脈を拡張させて心筋への血流を増加させる。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 選択肢の4つのうち「血管収縮=ノルアドレナリンのみ、他3つ(ブラジキニン・ヒスタミン・アデノシン)は全て拡張」と整理する。「ノル=交感神経=収縮」と覚える。
  • 関連知識: 血管収縮物質にはノルアドレナリンの他にアンジオテンシンII、バソプレシン、エンドセリンなどがある。血管拡張物質にはNO(一酸化窒素)、ブラジキニン、ヒスタミン、プロスタサイクリンなどがある。
  • よくある間違い: アドレナリンは血管のα1受容体で収縮、β2受容体で拡張と二面性がある。ノルアドレナリンはα1受容体への親和性が高く、主に血管収縮に作用する。
  • 教科書では「g.副腎のホルモン」の範囲に該当する。
比較表
物質 血管への作用 主な作用機序
ノルアドレナリン 収縮 α1受容体刺激
アンジオテンシンII 収縮 AT1受容体刺激
ブラジキニン 拡張 NO・プロスタサイクリン産生促進
ヒスタミン 拡張 H1受容体刺激
アデノシン 拡張 A2受容体刺激(冠動脈)
NO(一酸化窒素) 拡張 cGMP増加
解説画像
鍼灸 第15回(2007) 問題38|血管収縮物質はどれか。 解説図
鍼灸 第15回(2007) 問題38|血管収縮物質はどれか。
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