
この図の解説
横軸に正午→18時→0時→6時→正午の24時間をとり、深部体温・メラトニン・成長ホルモン・コルチゾルの4本の曲線を重ねた図。中央の水色の帯が睡眠時間帯である。赤の深部体温は夕方に最も高く、そこから下降して明け方に最低となり、また上がっていく。青のメラトニンは暗くなってから立ち上がり、睡眠前半の深夜にピークを迎える。緑の成長ホルモンは入眠直後の深いノンレム睡眠(徐波睡眠)と一致して大きな山をつくり、睡眠後半には下がる。ピンクのコルチゾルは睡眠後半から立ち上がって起床前後の早朝に最大となり、日中はゆるやかに下がって深夜に最小となる。つまり一晩のうちに「眠らせるメラトニン→修復する成長ホルモン→起こすコルチゾル」の順でバトンが渡されていく。下の吹き出しは生活上の要点で、午前中に日光を浴びる・深部体温を下げる・規則正しく眠る・朝は同じ時刻に起きる、の4点。
学習の要点
- コルチゾル(副腎皮質ホルモン)は起床前後の早朝に最大、入眠直後の深夜に最小という明瞭な日内変動をもつ。国試の「副腎皮質ホルモンは早朝に分泌が最大」はこの図そのもの。
- 覚え方のコツ: 夜の順番は「メラトニン→成長ホルモン→コルチゾル」。眠らせる→修復する→起こす、と役割の順に並ぶ。
- 関連知識: 成長ホルモンは入眠直後の徐波睡眠に最も多く出る(寝る子は育つ)。成人でも傷んだ組織の修復に働くため、規則正しい睡眠が効く。
- よくある間違い: 深部体温は「夜に上がる」ではない。夕方に最高・明け方に最低で、下がることで眠りに入る。寝具で温めすぎると安眠を妨げる。
- 臨床応用: コルチゾルは時刻で値が変わるため、測定は採血時刻を決めて行う(原則は早朝空腹時)。クッシング症候群ではこの日内変動が消える。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
深部体温が最も高くなる時間帯と最も低くなる時間帯はいつか。
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答え: 最高は夕方、最低は明け方。体温が下がることで入眠しやすくなる。
コルチゾルに日内変動があることは、検査のうえでどんな注意につながるか。
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答え: 採血の時刻で値が変わるため、時刻を決めて(原則は早朝空腹時に)測る。クッシング症候群では日内変動が消失する。
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。