学習トップ理由で解く 生理学第7章 ▸ E. 蓄尿と排尿 / Q0446

理由で解く 生理学

Q0446 排泄

出典:あマ指 第29回(2021) 問題26
問題
延髄に反射中枢がないのはどれか。
選択肢
1 呼吸
2 循環
3 排尿
4 嘔吐
解答
正解3(排尿)
解説
✗ 1. 誤り
呼吸
呼吸中枢は延髄(背側呼吸群・腹側呼吸群)および橋(呼吸調節中枢)に存在し、呼吸リズムの生成と調節を行う。
✗ 2. 誤り
循環
循環中枢(心臓血管中枢)は延髄に存在し、心拍数・心収縮力・血管緊張度を調節して血圧を維持する。
✓ 3. 正しい
排尿
排尿の反射中枢は仙髄(S2-S4)に存在し、延髄にはない。膀胱壁の伸展受容器が膀胱充満を感知すると、求心性信号が骨盤神経を介して仙髄の排尿中枢に達する。そこから遠心性信号が骨盤神経(副交感神経)を介して排尿筋を収縮させ、同時に内括約筋が弛緩して排尿が起こる。上位中枢として橋排尿中枢(バリントン核)が排尿の協調制御を行い、大脳皮質が随意的な抑制・開始を行う。
✗ 4. 誤り
嘔吐
嘔吐中枢は延髄の最後野(化学受容器引金帯:CTZ)付近に存在し、嘔吐反射を制御する。
ポイント
  • 排尿中枢は仙髄(S2-S4)にあり、延髄の反射中枢(呼吸・循環・嘔吐・嚥下・咳嗽など)には含まれない。
  • 覚え方のコツ: 延髄の反射中枢は「生命維持の反射=呼吸・循環・嘔吐・嚥下・咳嗽」と覚える。排尿は仙髄(S2-4)、排便も仙髄が中枢である。
  • 関連知識: 排尿に関わる神経は3種類ある。骨盤神経(副交感神経、排尿筋収縮)、下腹神経(交感神経、内括約筋収縮=蓄尿)、陰部神経(体性神経、外括約筋収縮=随意的蓄尿)。
  • よくある間違い: 「排尿中枢は橋にある」と混同しやすい。橋排尿中枢は排尿の協調制御を行う上位中枢であり、反射の一次中枢は仙髄(S2-4)である。
  • 教科書では「c.蓄尿と排尿」の範囲に該当する。
比較表
反射中枢 部位 主な機能
呼吸中枢 延髄・橋 呼吸リズムの生成と調節
循環中枢 延髄 心拍・血圧の調節
嘔吐中枢 延髄 嘔吐反射の制御
嚥下中枢 延髄 嚥下反射の制御
咳嗽中枢 延髄 咳反射の制御
排尿中枢 仙髄(S2-4) 排尿反射の制御
橋排尿中枢 排尿の協調制御(上位中枢)
解説画像
あマ指 第29回(2021) 問題26|延髄に反射中枢がないのはどれか。 解説図
あマ指 第29回(2021) 問題26|延髄に反射中枢がないのはどれか。
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