学習トップ理由で解く 生理学第7章 ▸ C. 尿生成 / Q0418

理由で解く 生理学

Q0418 排泄

出典:あマ指 第14回(2006) 問題43
問題
腎臓でろ液中の水分が最も多く再吸収される部位はどれか。
選択肢
1 近位尿細管
2 ヘンレループ
3 遠位尿細管
4 集合管
解答
正解1(近位尿細管)
解説
✓ 1. 正しい
近位尿細管
腎臓でろ過された水分の約65〜80%は近位尿細管で再吸収される。これは全ネフロン部位の中で最も多い割合である。近位尿細管での水の再吸収はNa⁺の能動的再吸収に伴う浸透圧勾配により受動的に行われ、ADH(抗利尿ホルモン)の影響を受けない obligatory reabsorption(義務的再吸収)である。近位尿細管は水だけでなく、グルコース、アミノ酸、Na⁺、HCO₃⁻なども大量に再吸収する「再吸収の主役」である。
✗ 2. 誤り
ヘンレループ
ヘンレループ(ヘンレ係蹄)での水分再吸収は約15%程度で、下行脚で水が再吸収される。対向流増幅系の形成に重要な役割を持つ。
✗ 3. 誤り
遠位尿細管
遠位尿細管での水分再吸収は少量であり、Na⁺やCa²⁺の微調整が主な役割である。
✗ 4. 誤り
集合管
集合管はADHの作用により水の再吸収量を調節する場であり、尿の最終的な濃縮を行うが、量的には近位尿細管が最多である。
ポイント
  • 近位尿細管はろ過液の約65〜80%の水を再吸収し、全ネフロン部位の中で最も多い。
  • 覚え方のコツ: 「近位尿細管は"大量回収係"、集合管は"微調整係"」と役割を分けて覚える。水の再吸収量の順は「近位>ヘンレ>集合管>遠位」。
  • 関連知識: 近位尿細管での再吸収はADH非依存性(義務的再吸収)であるのに対し、集合管での再吸収はADH依存性(調節的再吸収)である。この違いは尿崩症の病態理解に重要。
  • よくある間違い: 集合管がADHの標的であるため「水の再吸収=集合管」と思いがちだが、量的に最も多いのは近位尿細管である。集合管は「量」ではなく「調節」の役割を担う。
  • 教科書では「c.尿細管の再吸収」の範囲に該当する。
解説画像
あマ指 第14回(2006) 問題43|腎臓でろ液中の水分が最も多く再吸収される部位はどれか。 解説図
あマ指 第14回(2006) 問題43|腎臓でろ液中の水分が最も多く再吸収される部位はどれか。
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