学習トップ理由で解く 生理学第4章 ▸ C. 消化液 / Q0297

理由で解く 生理学

Q0297 消化と吸収

出典:あマ指 第10回(2002) 問題45
問題
膵液について正しい記述はどれか。
選択肢
1 重炭酸ナトリウムは脂肪を分解する。
2 アミラーゼはブドウ糖を分解する。
3 トリプシンは蛋白質を分解する。
4 リパーゼは核酸を分解する。
解答
正解3(トリプシンは蛋白質を分解する。)
解説
✗ 1. 誤り
重炭酸ナトリウムは脂肪を分解する。
重炭酸ナトリウム(NaHCO3)は脂肪を分解する酵素ではない。NaHCO3は膵液を弱アルカリ性(pH約8)にし、胃から送られた強酸性の糜粥を中和する役割を持つ。
✗ 2. 誤り
アミラーゼはブドウ糖を分解する。
アミラーゼはブドウ糖(グルコース)を分解するのではない。アミラーゼはデンプン(多糖類)をマルトース(麦芽糖)に分解する酵素である。
✓ 3. 正しい
トリプシンは蛋白質を分解する。
トリプシンは膵液に含まれるタンパク質分解酵素であり、タンパク質をペプチドに分解する。トリプシンとキモトリプシン: タンパク質をペプチドに分解する。トリプシンは不活性なトリプシノゲンとして分泌され、十二指腸で小腸上皮のエンテロキナーゼにより活性化される。膵液は三大栄養素すべての消化酵素を含む唯一の消化液である。
✗ 4. 誤り
リパーゼは核酸を分解する。
リパーゼは核酸を分解するのではない。リパーゼは脂肪を脂肪酸とモノグリセリドに分解する酵素である。核酸を分解するのはヌクレアーゼである。
ポイント
  • 膵液は三大栄養素すべての消化酵素(トリプシン・リパーゼ・アミラーゼ)に加え、ヌクレアーゼとNaHCO3を含む最も多彩な消化液である。
  • 覚え方のコツ: 膵液の酵素は「トリ(タンパク質)・リパ(脂肪)・アミ(デンプン)・ヌク(核酸)」と基質の頭文字で対応づける。NaHCO3は酵素ではなく中和剤である。
  • 関連知識: 膵液分泌はセクレチン(HCO3-に富む膵液)とコレシストキニン(酵素に富む膵液)によって調節される。
  • よくある間違い: アミラーゼの基質を「ブドウ糖」と誤解しやすいが、正しくは「デンプン(多糖類)→マルトース(二糖類)」への分解である。ブドウ糖は最終分解産物であり基質ではない。
解説画像
あマ指 第10回(2002) 問題45|膵液について正しい記述はどれか。 解説図
あマ指 第10回(2002) 問題45|膵液について正しい記述はどれか。
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