学習トップ理由で解く 生理学第4章 ▸ C. 消化液 / Q0285

理由で解く 生理学

Q0285 消化と吸収

出典:あマ指 第4回(1996) 問題45
問題
肝機能で正しいのはどれか。
選択肢
1 ムチンの分泌
2 セクレチンの合成
3 ガストリンの分泌
4 グリコーゲンの合成
解答
正解4(グリコーゲンの合成)
解説
✗ 1. 誤り
ムチンの分泌
ムチン(粘液)は胃腺の粘液細胞(副細胞)や唾液腺から分泌される。肝臓はムチンを分泌しない。
✗ 2. 誤り
セクレチンの合成
セクレチンは十二指腸粘膜の内分泌細胞で合成・分泌される消化管ホルモンである。肝臓で合成されるものではない。
✗ 3. 誤り
ガストリンの分泌
ガストリンは胃幽門部粘膜のガストリン分泌細胞から分泌される消化管ホルモンである。肝臓からは分泌されない。
✓ 4. 正しい
グリコーゲンの合成
肝臓は糖代謝の中心的臓器であり、グリコーゲンの合成と貯蔵を行う。小腸で吸収されたグルコースは門脈を通って肝臓に入り、大部分はグリコーゲンに合成されて貯蔵される。血糖が低下するとグリコーゲンはグルコースに分解されて血中に放出される。肝臓はこのほか、タンパク質代謝(アルブミン・フィブリノゲンの合成、尿素生成)、脂質代謝、胆汁生成、解毒作用、血液凝固因子の生成、血液貯蔵、生体防衛作用など多彩な機能を持つ。
ポイント
  • 肝臓は「人体の化学工場」と呼ばれ、糖代謝(グリコーゲン合成・分解)を含む多彩な物質代謝を行う。
  • 覚え方のコツ: 肝臓の6大機能を「代(物質代謝)・胆(胆汁生成)・解(解毒)・凝(凝固因子生成)・血(血液貯蔵)・防(生体防衛)」の6文字で覚える。
  • 関連知識: 血液凝固因子のフィブリノゲンやプロトロンビンも肝臓で生成される。
  • よくある間違い: 消化管ホルモン(ガストリン、セクレチンなど)の分泌を肝臓の機能と混同しやすい。これらはすべて消化管粘膜の内分泌細胞から分泌される。
比較表
機能分類 具体的な働き
糖代謝 グリコーゲンの合成・貯蔵・分解、血糖調節
タンパク質代謝 アルブミン・フィブリノゲン合成、アンモニア→尿素変換
脂質代謝 脂肪の合成・分解、コレステロール生成
胆汁生成 胆汁酸・ビリルビンを含む胆汁を約500mL/日生成
解毒作用 グルクロン酸抱合、薬物・アルコール代謝
血液凝固因子生成 フィブリノゲン、プロトロンビン、ヘパリンの生成
血液貯蔵 全血の約10%を貯蔵、循環血液量の調節
生体防衛 クッパー細胞による異物の食作用
解説画像
あマ指 第4回(1996) 問題45|肝機能で正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第4回(1996) 問題45|肝機能で正しいのはどれか。
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