学習トップ理由で解く 生理学第3章 ▸ C. 呼吸運動とその調節 / Q0260

理由で解く 生理学

Q0260 呼吸

出典:あマ指 第21回(2013) 問題38
問題
呼吸運動を促進しないのはどれか。
選択肢
1 肺の伸展受容器の興奮
2 動脈の化学受容器の興奮
3 血液のpH値の低下
4 血液酸素分圧の低下
解答
正解1(肺の伸展受容器の興奮)
解説
✓ 1. 正しい
肺の伸展受容器の興奮
正しい(促進しない)。肺の伸展受容器が興奮すると、迷走神経を介して呼吸中枢に情報が伝えられ、吸息中枢が抑制される。→ これがヘーリング-ブロイエルの反射であり、吸息から呼息への切り替えを促進する。→ すなわち呼吸運動を「抑制」する方向に働く。
✗ 2. 誤り
動脈の化学受容器の興奮
誤り(促進する)。頸動脈小体・大動脈小体の末梢性化学受容器が興奮すると、舌咽神経・迷走神経を介して呼吸中枢が刺激され、呼吸運動が促進される。
✗ 3. 誤り
血液のpH値の低下
誤り(促進する)。血液pHの低下(H⁺濃度上昇)は末梢性化学受容器および中枢性化学受容器を刺激し、呼吸運動を促進する。
✗ 4. 誤り
血液酸素分圧の低下
誤り(促進する)。血液O₂分圧の低下は末梢性化学受容器(頸動脈小体・大動脈小体)を刺激し、呼吸運動を促進する。
ポイント
  • ヘーリング-ブロイエル反射は唯一「呼吸を抑制する方向」に働く反射であり、他の選択肢(化学受容器興奮・pH低下・O₂分圧低下)はすべて呼吸促進に働く。
  • 覚え方のコツ: 「伸展受容器=ブレーキ」「化学受容器=アクセル」と対比して覚える。
  • 関連知識: 迷走神経を切断するとヘーリング-ブロイエル反射が消失し、呼吸リズムが遅くなり吸息が深くなる。
  • よくある間違い: 肺の伸展受容器の興奮を「呼吸促進」と考えてしまうこと。伸展受容器は吸息を抑制して呼息への切り替えを行う。
解説画像
あマ指 第21回(2013) 問題38|呼吸運動を促進しないのはどれか。 解説図
あマ指 第21回(2013) 問題38|呼吸運動を促進しないのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 生理学
App Store入手