学習トップ理由で解く 生理学第3章 ▸ C. 呼吸運動とその調節 / Q0259

理由で解く 生理学

Q0259 呼吸

出典:あマ指 第20回(2012) 問題37
問題
正常時の呼吸調節で誤っている記述はどれか。
選択肢
1 呼吸中枢は延髄にある。
2 血液のpH が低下すると呼吸運動は促進する。
3 吸息で肺が伸展すると吸息は抑制される。
4 動脈血酸素分圧が低下すると呼吸運動が抑制される。
解答
正解4(動脈血酸素分圧が低下すると呼吸運動が抑制される。)
解説
✗ 1.
呼吸中枢は延髄にある。
✗ 正しい。呼吸中枢は延髄の網様体に存在する。→ 吸息性ニューロンと呼息性ニューロンが基本的な呼吸リズムを形成し、肋間神経・横隔神経を介して呼吸筋に指令を送る。
✗ 2.
血液のpH が低下すると呼吸運動は促進する。
✗ 正しい。血液pHの低下はH⁺濃度の上昇を意味する。→ 末梢性化学受容器(頸動脈小体・大動脈小体)および中枢性化学受容器がこれを感知し、呼吸中枢を刺激して呼吸運動を促進する。
✗ 3.
吸息で肺が伸展すると吸息は抑制される。
✗ 正しい。吸息により肺が伸展すると肺の伸展受容器が興奮する。→ その情報は迷走神経を介して呼吸中枢に伝えられ、吸息中枢を抑制して呼息へ切り替える(ヘーリング-ブロイエルの反射)。
✓ 4. 誤り
動脈血酸素分圧が低下すると呼吸運動が抑制される。
動脈血O₂分圧の低下は呼吸運動を「促進」する。→ 頸動脈小体・大動脈小体の末梢性化学受容器がO₂分圧低下を感知し、舌咽神経・迷走神経を介して呼吸中枢を興奮させる。→ これは低酸素状態から身体を守る生体防御反応である。
ポイント
  • 動脈血O₂分圧の低下は末梢性化学受容器を刺激し、呼吸運動を促進する(抑制ではない)。
  • 覚え方のコツ: 呼吸を「促進」する3大刺激は「O₂↓・CO₂↑・pH↓」とセットで覚える。逆方向に作用するのはヘーリング-ブロイエル反射(肺伸展→吸息抑制)。
  • 関連知識: 中枢性化学受容器(延髄)は主にCO₂増加・H⁺増加に反応し、末梢性化学受容器はO₂分圧低下にも強く反応する点で役割分担がある。
  • よくある間違い: 「O₂低下→呼吸抑制」と混同しやすい。低酸素は呼吸を促進する方向に働く。
解説画像
あマ指 第20回(2012) 問題37|正常時の呼吸調節で誤っている記述はどれか。 解説図
あマ指 第20回(2012) 問題37|正常時の呼吸調節で誤っている記述はどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 生理学
App Store入手