学習トップ理由で解く 生理学第3章 ▸ C. 呼吸運動とその調節 / Q0253

理由で解く 生理学

Q0253 呼吸

出典:鍼灸 第17回(2009) 問題33
問題
腹式呼吸はどれか。
選択肢
1 内肋間筋による吸息
2 外肋間筋による呼息
3 横隔膜による吸息
4 腹筋による吸息
解答
正解3(横隔膜による吸息)
解説
✗ 1. 誤り
内肋間筋による吸息
内肋間筋は吸息筋ではなく呼息筋である。→ 努力性呼息時に収縮して肋骨を引き下げ、胸郭を狭める働きをする。
✗ 2. 誤り
外肋間筋による呼息
外肋間筋は呼息筋ではなく吸息筋であり、胸式呼吸に関与する。→ 収縮すると肋骨が挙上し、胸郭の前後径・左右径が増大して吸息が起こる。
✓ 3. 正しい
横隔膜による吸息
腹式呼吸(横隔膜呼吸)は主に横隔膜の収縮・弛緩によって行われる呼吸様式である。→ 横隔膜が収縮するとドーム状の膜が沈下して水平になり、胸腔が拡大して外気が肺内に流入する。安静時には主として横隔膜呼吸が関与する。
✗ 4. 誤り
腹筋による吸息
腹筋は吸息筋ではなく呼息筋である。→ 努力性呼息時に収縮して腹腔内圧を上昇させ、横隔膜を押し上げることで呼息を補助する。
ポイント
  • 腹式呼吸=横隔膜呼吸であり、安静時呼吸の主体である。胸式呼吸は外肋間筋の収縮による肋骨の挙上で行われる。
  • 覚え方のコツ: 「腹式=横隔膜=吸息」「胸式=外肋間筋=吸息」とセットで覚える。内肋間筋・腹筋は呼息側。
  • 関連知識: 横隔膜は横隔神経(C3〜C5)、肋間筋は肋間神経(T1〜T12)に支配される。頸髄損傷のレベルにより呼吸障害の程度が異なる。
  • よくある間違い: 「腹筋が収縮=お腹が動く=腹式呼吸」と誤解しやすいが、腹筋は呼息筋であり腹式呼吸の本体は横隔膜である。
解説画像
鍼灸 第17回(2009) 問題33|腹式呼吸はどれか。 解説図
鍼灸 第17回(2009) 問題33|腹式呼吸はどれか。
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