学習トップ理由で解く 生理学第2章 ▸ B. 止血 / Q0126

理由で解く 生理学

Q0126 循環

出典:鍼灸 第9回(2001) 問題36
問題
血液凝固因子はどれか。
選択肢
1 ヘパリン
2 ビタミン B12
3 ウロキナーゼ
4 カルシウムイオン
解答
正解4(カルシウムイオン)
解説
✗ 1. 誤り
ヘパリン
ヘパリンはアンチトロンビンIIIの作用を増強してトロンビンなどを不活性化する抗凝固物質である。→ 凝固因子ではなく凝固阻止物質に分類される。
✗ 2. 誤り
ビタミン B12
ビタミンB12は骨髄における赤血球の新生を促す抗貧血ビタミンである。→ 血液凝固には直接関与しない。なお、凝固因子の産生に必要なビタミンはビタミンK(脂溶性)である。
✗ 3. 誤り
ウロキナーゼ
ウロキナーゼは尿中のプラスミノゲンアクチベーターであり、プラスミノゲンを活性型のプラスミンに変換する。→ 線溶系の酵素であり、凝固因子ではない。血栓症の治療薬として用いられる。
✓ 4. 正しい
カルシウムイオン
カルシウムイオン(Ca2+)は血液凝固因子の一つ(第IV因子)である。→ 凝固カスケードの第1相(第X因子の活性化)、第2相(プロトロンビンからトロンビンへの変換)、第3相(フィブリノゲンからフィブリンへの変換)のいずれにも必要である。→ クエン酸ナトリウムやEDTAでCa2+をキレートすることで試験管内の血液凝固を阻止できる。
ポイント
  • Ca2+は血液凝固因子(第IV因子)であり、凝固カスケードの全段階で必要不可欠である。
  • 覚え方のコツ: 「凝固を止める=ヘパリン・クエン酸(Ca除去)」「凝固を溶かす=ウロキナーゼ(線溶系)」「血を作る=ビタミンB12」と3つの"非凝固因子"を対比して整理する。
  • 関連知識: ウロキナーゼがプラスミノゲンアクチベーターとして線溶系に関与し、血栓症治療薬として用いられること。
  • よくある間違い: ビタミンB12とビタミンKを混同しやすい。B12は「造血」、Kは「凝固因子の産生(プロトロンビンなど)」に必要である。
解説画像
鍼灸 第9回(2001) 問題36|血液凝固因子はどれか。 解説図
鍼灸 第9回(2001) 問題36|血液凝固因子はどれか。
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