学習トップ理由で解く 生理学第2章 ▸ A. 血液の組成と働き / Q0101

理由で解く 生理学

Q0101 循環

出典:鍼灸 第5回(1997) 問題37
問題
血液中を二酸化炭素が運搬される際の存在様式で最も多いのはどれか。
選択肢
1 血漿蛋白と結合
2 ヘモグロビンと結合
3 重炭酸イオンとして溶解
4 遊離二酸化炭素として溶解
解答
正解3(重炭酸イオンとして溶解)
解説
✗ 1. 誤り
血漿蛋白と結合
CO₂が血漿タンパク質と結合して運搬される量はごくわずかである。→ CO₂運搬の主要な様式には含まれない。
✗ 2. 誤り
ヘモグロビンと結合
ヘモグロビンとの結合(カルバミノヘモグロビン)による運搬は約20%である。→ CO₂も一部はヘモグロビンと結合して運ばれる。「一部」と表現されている通り最多ではない。
✓ 3. 正しい
重炭酸イオンとして溶解
血液中のCO₂は約70%が重炭酸イオン(HCO₃⁻)の形で運搬される。→ 赤血球内の炭酸脱水酵素によりCO₂+H₂O→H₂CO₃→H⁺+HCO₃⁻と変換され、HCO₃⁻が血漿中に移行して運搬される。→ 大部分は重炭酸イオン(HCO₃⁻)として運ばれる。
✗ 4. 誤り
遊離二酸化炭素として溶解
遊離CO₂として血漿中に物理的に溶解して運搬されるのは約10%にすぎない。→ CO₂の溶解度はO₂より高いが、それでも最多の運搬様式ではない。
ポイント
  • CO₂の運搬は重炭酸イオン(HCO₃⁻)が約70%で最多であり、大部分を占める
  • 覚え方のコツ: 「CO₂は重炭酸で"なな(7)割"」→ HCO₃⁻が70%、Hb結合が20%、溶解が10%
  • 関連知識: 重炭酸緩衝系(H₂O+CO₂⇌H₂CO₃⇌H⁺+HCO₃⁻)は血液pH調節にも重要で、酸塩基平衡の問題にも関連する
  • よくある間違い: ヘモグロビンがO₂を運ぶイメージから、CO₂もヘモグロビン結合が最多と誤解しやすい
比較表
運搬様式 割合
重炭酸イオン(HCO₃⁻) 約70%
カルバミノヘモグロビン(HbCO₂) 約20%
遊離CO₂(物理的溶解) 約10%
解説画像
鍼灸 第5回(1997) 問題37|血液中を二酸化炭素が運搬される際の存在様式で最も多いのはどれか。 解説図
鍼灸 第5回(1997) 問題37|血液中を二酸化炭素が運搬される際の存在様式で最も多いのはどれか。
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