学習トップ理由で解く 生理学第2章 ▸ A. 血液の組成と働き / Q0081

理由で解く 生理学

Q0081 循環

出典:鍼灸 第2回(1994) 問題36
問題
リンパ系の機能について正しい記述はどれか。
選択肢
1 血液凝固に関与する。
2 間質液中の異物を除く。
3 赤血球の産生を促す。
4 好中球を破壊する。
解答
正解2(間質液中の異物を除く。)
解説
✗ 1. 誤り
血液凝固に関与する。
血液凝固は血小板や血漿中の凝固因子(フィブリノゲンなど)が関与する反応であり、リンパ系の機能ではない。
✓ 2. 正しい
間質液中の異物を除く。
リンパ系の主な機能は、間質液中の異物(細菌・ウイルス・老廃物など)をリンパ節で濾過・除去する免疫防御機能である。毛細血管に吸収されなかった一部の間質液は毛細リンパ管に吸収され、リンパ系を通って太い静脈に合流する。リンパ系は間質液の回収経路としても重要である。リンパ節にはリンパ球が豊富に存在し、異物の処理を行う。
✗ 3. 誤り
赤血球の産生を促す。
赤血球の産生(造血)は骨髄で行われる。「赤血球は、主に骨髄で産生される」「腎臓から分泌されるエリスロポエチンというホルモンは骨髄に作用して赤血球の新生を促進する」。
✗ 4. 誤り
好中球を破壊する。
好中球の破壊は主に脾臓で行われる。老化した白血球は脾臓で破壊される。
ポイント
  • リンパ系は間質液の回収・異物の濾過除去・免疫防御の3つの機能を持つ。
  • 覚え方のコツ: 「リンパ=リン(輪)パ(パトロール)」と連想し、全身を巡回して異物を除去するイメージで覚える。リンパ節は「関所」として異物をチェックする場所である。
  • 関連知識: 動脈側で血圧により水分が間質液中に押し出され、静脈側で膠質浸透圧により一部が再吸収されるが、吸収されなかった分はリンパ管に入る。リンパ系は血液循環の補助系でもある。
  • よくある間違い: 「リンパ系は造血に関与する」と思いがちだが、造血は骨髄の機能である。リンパ球の成熟にはリンパ組織(胸腺・リンパ節)が関与するが、赤血球の産生にリンパ系は関わらない。
比較表
リンパ系の機能 内容
間質液の回収 毛細血管で再吸収されなかった間質液をリンパ管に回収し、静脈に還流させる
異物の濾過・除去 リンパ節で細菌・異物を濾過し、リンパ球が処理する
免疫防御 リンパ球(T細胞・B細胞)による細胞性免疫・液性免疫の場を提供する
解説画像
鍼灸 第2回(1994) 問題36|リンパ系の機能について正しい記述はどれか。 解説図
鍼灸 第2回(1994) 問題36|リンパ系の機能について正しい記述はどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 生理学
App Store入手