学習トップ理由で解く 生理学第2章 ▸ A. 血液の組成と働き / Q0073

理由で解く 生理学

Q0073 循環

出典:あマ指 第1回(1993) 問題41
問題
赤血球の産生を促進する因子はどれか。
選択肢
1 ビリルビン
2 エリスロポイエチン
3 トロンビン
4 フィブリン
解答
正解2(エリスロポイエチン)
解説
✗ 1. 誤り
ビリルビン
ビリルビンはヘモグロビンの分解産物である。赤血球が脾臓で破壊された際にヘムから鉄が離れて生じる黄色い色素であり、赤血球の産生促進には関与しない。
✓ 2. 正しい
エリスロポイエチン
エリスロポエチン(EPO)は腎臓から分泌されるホルモンで、骨髄に作用して赤血球の新生を促進する。腎臓から分泌されるエリスロポエチンというホルモンは骨髄に作用して赤血球の新生を促進する。酸素不足の状態が数日続くと(高地移住など)、エリスロポエチンの分泌が増加する。低酸素状態では分泌が増加し、赤血球産生を亢進させて酸素運搬能を高める。
✗ 3. 誤り
トロンビン
トロンビンは血液凝固の第2相で生成される酵素で、フィブリノーゲンをフィブリンに変換する作用を持つ。赤血球産生には関与しない。
✗ 4. 誤り
フィブリン
フィブリンは血液凝固の最終産物であり、フィブリノーゲンがトロンビンの作用で変換されたものである。赤血球産生には関与しない。
ポイント
  • エリスロポエチンは腎臓から分泌されるホルモンで、骨髄に作用して赤血球の新生を促進する。低酸素状態で分泌が増加する。
  • 覚え方のコツ: 「エリスロ=赤」「ポエチン=作る」で「赤を作るホルモン」と覚える。産生臓器は「腎臓」、作用部位は「骨髄」と対で記憶する。
  • 関連知識: 赤血球の新生にはエリスロポエチンのほか、ビタミンB₁₂・葉酸(抗貧血ビタミン)や鉄も不可欠である。ビタミンB₁₂の吸収には胃液中の内因子が必要であるため、胃の全切除ではビタミンB₁₂吸収不全から貧血が生じる。
  • よくある間違い: エリスロポエチンの分泌臓器を「骨髄」と誤解しやすいが、分泌するのは「腎臓」、作用するのが「骨髄」である。腎疾患で貧血が生じるのはエリスロポエチン分泌低下が一因である。
比較表
赤血球新生に必要な因子 役割 不足時の影響
エリスロポエチン 骨髄での赤血球産生促進 腎性貧血
ビタミンB₁₂ 赤血球の新生促進(抗貧血ビタミン) 巨赤芽球性貧血
葉酸 赤血球の新生促進(抗貧血ビタミン) 巨赤芽球性貧血
ヘモグロビンの構成材料 鉄欠乏性貧血
解説画像
あマ指 第1回(1993) 問題41|赤血球の産生を促進する因子はどれか。 解説図
あマ指 第1回(1993) 問題41|赤血球の産生を促進する因子はどれか。
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