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理由で解く 作業療法士

QO60P060 解剖学

出典:第60回作業療法士国家試験(2025)午後 問60
問題
門脈に流入する血管はどれか。
選択肢
1 肝静脈
2 奇静脈
3 腎静脈
4 脾静脈
5 総腸骨静脈
解答
正解4(脾静脈)
解説

門脈は脾静脈と上腸間膜静脈の合流で形成される。腹部消化管・脾臓の静脈血を集めて肝へ運ぶのが門脈系で、肝静脈・腎静脈・総腸骨静脈・奇静脈はいずれも大静脈系(体循環)に注ぐ。

門脈(肝門脈)は脾静脈と上腸間膜静脈が膵頭部後方で合流して形成され、下腸間膜静脈は通常脾静脈に注ぐ。門脈は胃・腸・脾・膵などの静脈血(栄養や吸収物質を含む)を集めて肝門から肝臓に入り、類洞を経て処理された後、肝静脈から下大静脈へ注ぐ。したがって門脈へ流入するのは脾静脈である。肝静脈は門脈系の下流で門脈には注がず下大静脈へ、腎静脈・総腸骨静脈・奇静脈もそれぞれ下大静脈・上大静脈系に還る体循環の静脈であり門脈には流入しない。門脈系(消化管→肝)と大静脈系(体循環)を明確に区別することが要点。

✗ 1. 誤り
肝静脈
肝から下大静脈へ注ぐ。門脈系の下流で門脈には流入しない
✗ 2. 誤り
奇静脈
胸壁の静脈を集め上大静脈へ注ぐ
✗ 3. 誤り
腎静脈
腎から下大静脈へ注ぐ
✓ 4. 正しい
脾静脈
上腸間膜静脈と合流して門脈を形成する
✗ 5. 誤り
総腸骨静脈
下肢・骨盤から下大静脈へ注ぐ
ポイント
  • 門脈=脾静脈+上腸間膜静脈で形成
  • 門脈は消化管・脾の血を肝へ運ぶ(機能血管)
  • 肝静脈・腎静脈・奇静脈・総腸骨静脈は大静脈系
比較表
門脈系と大静脈系
血管注ぐ先
脾静脈門脈(上腸間膜静脈と合流)
上腸間膜静脈門脈
肝静脈下大静脈
腎静脈下大静脈
奇静脈上大静脈
総腸骨静脈下大静脈
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