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理由で解く 作業療法士

QO60A061 生理学

出典:第60回作業療法士国家試験(2025)午前 問61
問題
ATP産生に関わる細胞小器官はどれか。
選択肢
1 中心小体
2 Golgi装置
3 滑面小胞体
4 リボソーム
5 ミトコンドリア
解答
正解5(ミトコンドリア)
解説

ミトコンドリアは酸化的リン酸化(電子伝達系)によりATPを大量産生する「細胞の発電所」である。

ミトコンドリアの内膜にはクエン酸回路(マトリックス)と電子伝達系(内膜)があり、酸素を利用した酸化的リン酸化でATPを効率よく合成する。1分子のグルコースから解糖系で得られるATPはわずか2分子だが、ミトコンドリアでの好気的代謝を経ると計約30〜38分子まで増える。ゆえに骨格筋の持久的活動や心筋など高エネルギー需要組織ほどミトコンドリアが豊富であり、これはタイプI(遅筋)線維の特徴とも直結する。

✗ 1. 誤り
中心小体
微小管を形成し細胞分裂時の紡錘体形成に関与。ATP産生とは無関係
✗ 2. 誤り
Golgi装置
蛋白質の修飾・選別・分泌小胞への包装を担う
✗ 3. 誤り
滑面小胞体
脂質・ステロイド合成、Ca2+貯蔵、解毒を担う。ATP産生はしない
✗ 4. 誤り
リボソーム
mRNAを鋳型に蛋白質を合成する。ATP産生の場ではない
✓ 5. 正しい
ミトコンドリア
クエン酸回路と電子伝達系による酸化的リン酸化でATPを産生
ポイント
  • ATP産生=ミトコンドリア(酸化的リン酸化)
  • 好気的代謝で1グルコースから約30〜38ATP
  • 遅筋・心筋はミトコンドリア豊富
比較表
主な細胞小器官の機能
細胞小器官主な機能
ミトコンドリアATP産生(酸化的リン酸化)
リボソーム蛋白質合成
粗面小胞体分泌蛋白の合成
滑面小胞体脂質合成・Ca2+貯蔵・解毒
Golgi装置蛋白の修飾・選別・分泌
中心小体紡錘体形成(細胞分裂)
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