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理由で解く 作業療法士

QO57P071 運動学

出典:第57回作業療法士国家試験(2022)午後 問71
問題
肩甲骨の上方回旋に作用する筋はどれか。
選択肢
1 広背筋
2 前鋸筋
3 菱形筋
4 肩甲下筋
5 肩甲挙筋
解答
正解2(前鋸筋)
解説

肩甲骨上方回旋は前鋸筋(下部)と僧帽筋(上部・下部)が担い、上肢挙上に不可欠。前鋸筋麻痺で翼状肩甲となる。

肩甲骨の上方回旋は関節窩を上方へ向ける運動で、上肢を90°以上挙上する際に必須である。この運動は前鋸筋(下部線維)と僧帽筋(上部・下部線維)がフォースカップルを形成して起こす。前鋸筋は肩甲骨を胸郭に押しつけながら下角を外側・前方へ引き、上方回旋させる。前鋸筋(長胸神経支配)が麻痺すると上方回旋が障害され、翼状肩甲や上肢挙上制限をきたす。

✗ 1. 誤り
広背筋
上腕骨に停止し肩関節の伸展・内転・内旋に働く。肩甲骨上方回旋には関与しない
✓ 2. 正しい
前鋸筋
肩甲骨を上方回旋させる主要筋。僧帽筋とフォースカップルを組む
✗ 3. 誤り
菱形筋
肩甲骨を内転・挙上・下方回旋させる。上方回旋とは逆方向
✗ 4. 誤り
肩甲下筋
肩甲骨前面から上腕骨小結節に停止し肩関節を内旋させる回旋筋腱板。肩甲骨自体の回旋には関与しない
✗ 5. 誤り
肩甲挙筋
肩甲骨を挙上・下方回旋させる。上方回旋とは逆
ポイント
  • 上方回旋=前鋸筋+僧帽筋(上部・下部)のフォースカップル
  • 前鋸筋麻痺→翼状肩甲・挙上制限
  • 菱形筋・肩甲挙筋は下方回旋
比較表
肩甲骨の回旋と作用筋
運動方向主な作用筋
上方回旋前鋸筋・僧帽筋(上部/下部)
下方回旋菱形筋・肩甲挙筋・小胸筋
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