学習トップ理由で解く 作業療法士第3章 ▸ 一般 / QO55P074

理由で解く 作業療法士

QO55P074 運動学

出典:第55回作業療法士国家試験(2020)午後 問74
問題
反射マーカを用いた三次元歩行分析装置で評価が最も困難なのはどれか。
選択肢
1 歩幅
2 歩行率
3 重心の変化
4 足底圧分布
5 関節角度変化
解答
正解4(足底圧分布)
解説

光学式三次元動作解析はマーカの空間座標から時間・距離因子・関節角度・重心を算出できるが、床面との接触圧である足底圧分布は測定できない。

反射マーカ式の三次元動作解析装置は、身体各部に貼付したマーカの三次元座標を複数の赤外線カメラで追跡し、その位置と時間情報から運動を定量化する。マーカ座標から関節角度変化が直接得られ、接地・離地のタイミングから歩幅・歩行率などの時間距離因子も計算できる。全身のマーカと身体重量分布モデルを用いれば身体重心の移動軌跡も推定可能である。しかし足底と床の間にかかる圧の分布は接触面の情報であり、マーカ位置からは求められない。足底圧分布の測定には圧センサマットや圧測定インソールが必要であり、光学式マーカ装置単独では最も評価が困難である。

✗ 1. 誤り
歩幅
接地マーカの前後位置から距離因子として算出可能(誤=評価できる)
✗ 2. 誤り
歩行率
接地イベントの時間間隔から算出可能(誤=評価できる)
✗ 3. 誤り
重心の変化
全身マーカと質量分布モデルから身体重心軌跡を推定可能(誤=評価できる)
✓ 4. 正しい
足底圧分布
足底と床の接触圧でありマーカ座標からは求められず、圧センサが別途必要(正=最も困難)
✗ 5. 誤り
関節角度変化
隣接セグメントのマーカ座標から直接算出でき、動作解析の最も得意な指標(誤=評価できる)
ポイント
  • 光学式三次元動作解析=マーカ座標→関節角度・時間距離因子・重心
  • 足底圧分布は接触圧情報で圧センサマット/インソールが必要
  • 床反力は床反力計、圧分布は圧センサと計測系が異なる
比較表
歩行分析の指標と計測系
指標主な計測手段
関節角度・重心・距離時間因子三次元動作解析(マーカ)
床反力・重心加速度床反力計
足底圧分布圧センサマット・圧インソール
筋活動表面筋電図
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 作業療法士
App Store入手