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理由で解く 作業療法士

QO54P073 運動学

出典:第54回作業療法士国家試験(2019)午後 問73
問題
体幹の伸展かつ右回旋に作用する筋はどれか。
選択肢
1 左多裂筋
2 右多裂筋
3 右半棘筋
4 右腰方形筋
5 右内腹斜筋
解答
正解1(左多裂筋)
解説

脊柱起立筋(最長筋)は同側回旋、横突棘筋(多裂筋・半棘筋)は反対側回旋。伸展+同側(右)回旋は左多裂筋。

体幹の回旋筋は、走行によって同側回旋筋と反対側回旋筋に分かれる。脊柱起立筋群(腸肋筋・最長筋)は両側性収縮で伸展、片側性収縮で同側への側屈・回旋に働くため、左多裂筋は伸展かつ右回旋に作用する。一方、横突棘筋群(多裂筋・半棘筋・回旋筋)は下位椎骨の横突起から上位椎骨の棘突起へ斜め上内側に走るため、両側で伸展、片側では反対側へ回旋する。したがって右多裂筋・右半棘筋は伸展+左回旋となる。内腹斜筋は同側回旋だが体幹屈曲筋であり伸展には働かない。

✓ 1. 正しい
左多裂筋
脊柱起立筋として伸展+同側(右)回旋・側屈に作用し条件に合致
✗ 2. 誤り
右多裂筋
横突棘筋で伸展+反対側(左)回旋
✗ 3. 誤り
右半棘筋
横突棘筋で伸展+反対側(左)回旋
✗ 4. 誤り
右腰方形筋
主に同側側屈・骨盤挙上に働き、回旋作用は乏しい
✗ 5. 誤り
右内腹斜筋
同側(右)回旋に働くが体幹屈筋であり伸展には作用しない
本問は厚生労働省が「選択肢において正解を得ることが困難なため」として採点対象から除外した問題です。原問では、伸展に働く筋(最長筋・多裂筋・半棘筋・腰方形筋)はいずれも右回旋せず、右回旋する内腹斜筋は体幹屈筋であるため、伸展かつ右回旋という条件を満たす選択肢が1つもありませんでした。そこで演習問題として成立させるために、当方で選択肢1を「右最長筋」→「左多裂筋」に差し替えています。多裂筋を含む横突棘筋群は両側で体幹伸展、片側では同側側屈と反対側回旋に働きますので、左多裂筋は伸展かつ右回旋となり、正答は1に定まります。改変はこの1か所のみで、設問文と選択肢2〜5は原問のままです。
ポイント
  • 脊柱起立筋=同側回旋
  • 横突棘筋(多裂筋・半棘筋)=反対側回旋
  • 内腹斜筋は同側回旋だが屈曲筋
比較表
体幹筋の回旋作用
伸展/屈曲回旋方向
最長筋伸展同側
多裂筋・半棘筋伸展反対側
外腹斜筋屈曲反対側
内腹斜筋屈曲同側
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