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理由で解く 作業療法士

QO53A054 解剖学

出典:第53回作業療法士国家試験(2018)午前 問54
問題
錐体路について誤っているのはどれか。
選択肢
1 大脳の運動皮質から始まる。
2 大脳の基底核を経由する。
3 大脳脚を経由する。
4 大多数は延髄で交差する。
5 脊髄の前角でシナプスを形成する。
解答
正解2(大脳の基底核を経由する。)
解説

錐体路(皮質脊髄路)は運動皮質→内包→中脳大脳脚→延髄錐体で大部分が交叉し前角へ至る経路で、大脳基底核は経由しない。

錐体路(皮質脊髄路)は一次運動野などの大脳皮質から起こり、放線冠から内包後脚を下行し、中脳の大脳脚、橋腹側を経て延髄前面の錐体を通る。錐体下端で大多数(約80〜90%)が反対側へ交叉(錐体交叉)して外側皮質脊髄路となり、脊髄前角の運動ニューロンにシナプスする。基底核は運動の調節に関わる皮質下核だが錐体路が中継する構造ではないため、「基底核を経由する」が誤り。基底核は皮質-基底核-視床-皮質ループを形成する別系統である。

✗ 1. 正しい
大脳の運動皮質から始まる。
一次運動野などの皮質から起始する
✓ 2. 誤り
大脳の基底核を経由する。
内包を通るが基底核でシナプス・中継はしない。基底核経由は誤りで本問の正答
✗ 3. 正しい
大脳脚を経由する。
中脳の大脳脚を下行する
✗ 4. 正しい
大多数は延髄で交差する。
延髄下端の錐体交叉で大部分が対側へ交叉する
✗ 5. 正しい
脊髄の前角でシナプスを形成する。
外側皮質脊髄路として前角運動ニューロンに終わる
ポイント
  • 経路=運動皮質→内包後脚→中脳大脳脚→延髄錐体→錐体交叉→前角
  • 基底核は経由しない(運動調節の別ループ)
  • 延髄で大多数が交叉(外側皮質脊髄路)
比較表
錐体路の下行経路
部位通過構造
大脳運動皮質→放線冠→内包後脚
中脳大脳脚
延髄錐体→錐体交叉(大多数交叉)
脊髄外側皮質脊髄路→前角でシナプス
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