学習トップ理由で解く 臨床医学総論第10章 ▸ R. 意識障害 / Q0700

理由で解く 臨床医学総論

Q0700 おもな症状の診察法

出典:鍼灸 第1回(1993) 問題64
問題
意識喪失の原因疾患となるのはどれか。
選択肢
1 肺炎
2 ネフローゼ症候群
3 心室細動
4 胃潰瘍
解答
正解3(心室細動)
解説
✗ 1. 誤り
肺炎
肺炎は呼吸器感染症であり、重症化しない限り意識喪失の直接的原因とはならない。
✗ 2. 誤り
ネフローゼ症候群
ネフローゼ症候群は大量蛋白尿・低蛋白血症・浮腫が主症状で意識喪失とは直接関連しない。
✓ 3. 正解
心室細動
✓ 正しい。 心室細動は心室筋が無秩序に興奮し有効な心拍出が行われなくなる致死性不整脈であり、脳への血流が途絶するため意識喪失をきたす。教科書に「失神は意識が一過性に短時間失われる状態」と記載されており、心室細動による心停止は意識喪失の代表的原因である。肺炎・ネフローゼ症候群・胃潰瘍は意識喪失の直接的原因とはなりにくい。
✗ 4. 誤り
胃潰瘍
胃潰瘍は消化管の局所疾患であり、大量出血がない限り意識喪失はきたさない。
ポイント
  • 心室細動は心拍出が完全に停止し脳虚血により意識喪失をきたす致死性不整脈。
  • 心室細動は心室筋が無秩序に興奮し有効な心拍出が行われなくなる致死性不整脈であり、脳への血流が途絶するため意識喪失をきたす。
  • 教科書に「失神は意識が一過性に短時間失われる状態」と記載されており、心室細動による心停止は意識喪失の代表的原因である。
  • 重要用語: 基本事項 を正確に理解しておくこと。
比較表
分類 具体例
一次性脳障害 脳出血・脳梗塞・くも膜下出血・脳腫瘍・てんかん・髄膜炎
循環障害 心室細動・心筋梗塞・ショック・高血圧性脳症
低酸素血症 COPD・肺炎・重症貧血
内分泌疾患 低血糖性昏睡・糖尿病性昏睡・甲状腺クリーゼ
代謝障害 尿毒症・肝性昏睡
意識障害の程度 定義
傾眠 放置すると眠るが、呼びかけで覚醒する
昏迷 強い刺激でかろうじて反応
半昏睡 自動的体動以外は昏睡と同じ
昏睡 いかなる刺激にも反応しない
解説画像
鍼灸 第1回(1993) 問題64|意識喪失の原因疾患となるのはどれか。 解説図
鍼灸 第1回(1993) 問題64|意識喪失の原因疾患となるのはどれか。
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