学習トップ理由で解く 臨床医学総論第10章 ▸ G. 便秘・下痢・食欲不振 / Q0586

理由で解く 臨床医学総論

Q0586 おもな症状の診察法

出典:鍼灸 第14回(2006) 問題67
問題
疾患と原因との組み合わせで正しいのはどれか。
選択肢
1 マロリー・ワイス症候群 ― 喫煙
2 潰瘍性大腸炎 ― ヘリコバクター・ピロリ菌
3 過敏性腸症候群 ― 免疫異常
4 ポイツ・イェガース症候群 ― 遺伝
解答
正解4(ポイツ・イェガース症候群 - 遺伝)
解説
✗ 1. 誤り
マロリー・ワイス症候群 ― 喫煙
マロリー・ワイス症候群は激しい嘔吐による食道胃接合部の裂創が原因であり、喫煙は原因ではない。
✗ 2. 誤り
潰瘍性大腸炎 ― ヘリコバクター・ピロリ菌
潰瘍性大腸炎の原因は不明(自己免疫的機序が考えられている)。ヘリコバクター・ピロリ菌は胃・十二指腸潰瘍の原因菌。
✗ 3. 誤り
過敏性腸症候群 ― 免疫異常
過敏性腸症候群はストレスなどの心因性要因や腸管の運動異常が原因であり、免疫異常は原因ではない。
✓ 4. 正解
ポイツ・イェガース症候群 ― 遺伝
✓ 正しい。 ポイツ・イェガース症候群は常染色体優性遺伝の疾患で、消化管ポリポーシスと口唇・指先の色素沈着を特徴とする遺伝性疾患である。マロリー・ワイス症候群は嘔吐による食道胃接合部裂創が原因(喫煙ではない)、潰瘍性大腸炎の原因は不明(ピロリ菌は胃・十二指腸潰瘍の原因)、過敏性腸症候群はストレスなどの心因性要因が関与(免疫異常ではない)。
ポイント
  • ポイツ・イェガース症候群は常染色体優性遺伝の消化管ポリポーシスと色素沈着の疾患。
  • マロリー・ワイス症候群は激しい嘔吐による食道胃接合部の裂創が原因であり、喫煙は原因ではない。
  • 潰瘍性大腸炎の原因は不明(自己免疫的機序が考えられている)。
  • 重要用語: ポイツ を正確に理解しておくこと。
比較表
分類 細分類 特徴 代表的原因
機能性便秘 弛緩性便秘 腸管蠕動運動の低下 高齢者・運動不足・経産婦・腹筋力低下
痙攣性便秘 腸管の痙攣的収縮 過敏性腸症候群
直腸性便秘 便意の抑制が習慣化 便意の我慢・直腸肛門疾患
器質性便秘 管内狭窄 腸管の物理的閉塞 大腸癌・腸閉塞・腸管癒着
管外圧迫 腸管外からの圧迫 腹腔内腫瘍・ヘルニア
症候性便秘 全身疾患に伴う 代謝・内分泌異常 甲状腺機能低下症・糖尿病

表: 便秘の分類と原因

解説画像
鍼灸 第14回(2006) 問題67|疾患と原因との組み合わせで正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第14回(2006) 問題67|疾患と原因との組み合わせで正しいのはどれか。
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