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理由で解く 臨床医学各論

Q0233 肝・胆・膵疾患

出典:鍼灸 第6回(1998) 問題75
問題
胆石症で適切でないのはどれか。
選択肢
1 コレステロール結石
2 ビリルビン結石
3 アルカリフォスファターゼ値低下
4 黄疸
解答
正解3(アルカリフォスファターゼ値低下)
解説
✗ 1.
コレステロール結石
✗ 正しい。コレステロール結石は胆石の中で最も多い種類(約60%)であり、食生活の欧米化に伴って増加している。 胆汁中のコレステロール過飽和により形成され、高脂血症や肥満との関連がある。 単発で大型の結石が多く、X線陰性(X線透過性)であることが特徴である。
✗ 2.
ビリルビン結石
✗ 正しい。ビリルビン結石はビリルビンカルシウム塩からなる胆石であり、胆道の細菌感染や溶血に関連して形成される。 コレステロール結石に次いで頻度が高く、X線陽性のことが多い。 ビリルビンカルシウム石と黒色石に分類される。
✓ 3. 誤り
アルカリフォスファターゼ値低下
胆石症で胆管が閉塞されると、胆汁うっ滞によりALP(アルカリフォスファターゼ)値は上昇する(低下ではない)。 ALPは肝胆道系の酵素であり、胆汁うっ滞や閉塞性黄疸で血中に逸脱して上昇する。 γ-GTPも同様に胆汁うっ滞で上昇する肝胆道系酵素であり、両者の上昇は胆道系疾患を示唆する重要な所見である。
✗ 4.
黄疸
✗ 正しい。総胆管結石が胆管を閉塞すると胆汁流出障害により閉塞性黄疸を呈する。 褐色尿と灰白色便が特徴であり、直接ビリルビン優位の高ビリルビン血症を認める。 黄疸は胆石症の重要な症状のひとつである。
ポイント
  • 胆石症による胆管閉塞ではALP値は上昇する(低下ではない)。γ-GTPやビリルビンも上昇し、閉塞性黄疸の所見を呈する
  • 胆石はコレステロール結石が最も多く(約60%)、食生活の欧米化に伴い増加傾向にある。ビリルビン結石は感染や溶血に関連する
  • 胆汁うっ滞の血液検査所見として「ALP上昇+γ-GTP上昇+直接ビリルビン上昇」の組合せを覚えること
  • 重要用語: ALP上昇, コレステロール結石, ビリルビン結石, 閉塞性黄疸 を正確に理解しておくこと。
比較表
胆石の種類 割合 関連因子 X線所見
コレステロール結石 約60% 食生活の欧米化、高脂血症、肥満 X線陰性が多い
ビリルビン結石 約30% 細菌感染、溶血 X線陽性が多い
混合結石 約10% 複合的因子 さまざま
解説画像
鍼灸 第6回(1998) 問題75|胆石症で適切でないのはどれか。 解説図
鍼灸 第6回(1998) 問題75|胆石症で適切でないのはどれか。
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