学習トップ理由で解く 理学療法士第4章 ▸ 一般 / QP61P075

理由で解く 理学療法士

QP61P075 臨床医学大要

出典:第61回理学療法士国家試験(2026)午後 問75
問題
ショックの症状はどれか。
選択肢
1 血圧上昇
2 呼吸促迫
3 徐脈
4 多尿
5 皮膚紅潮
解答
正解2(呼吸促迫) または 3(徐脈) 〈複数正答:いずれも正解〉
解説

※本問は複数正答(厚生労働省が複数の選択肢を正解と認定)。選択肢 2/3 のいずれを選んでも正解。

ショックの基本病態は組織灌流不全。血圧低下・頻呼吸(呼吸促迫)・乏尿・皮膚蒼白冷汗が典型で、進行例や神経原性では徐脈を呈することもある。

ショックとは何らかの原因で全身の組織灌流と酸素供給が不足した状態で、代償反応と組織低酸素に伴う症候が現れる。組織の酸素不足を代償しようと呼吸数が増える呼吸促迫(頻呼吸)は代表的な症状で選択肢2が正しい。もう一つの正解として徐脈が挙げられている(選択肢3):多くのショックでは代償性に頻脈となるが、神経原性ショックや高度・末期のショックでは徐脈を呈することがあり、本問では脈拍異常としての徐脈を『ショックの症状』としている。他の選択肢は病態と逆向きで、血圧は低下(上昇ではない)、尿量は腎灌流低下により乏尿(多尿ではない)、皮膚は末梢血管収縮により蒼白・冷汗(紅潮ではない)となる。

✗ 1. 誤り
血圧上昇
ショックでは循環不全により血圧は低下する
✓ 2. 正しい
呼吸促迫
組織低酸素を代償し呼吸数が増加する典型症状
✓ 3. 正しい
徐脈
多くは頻脈だが、神経原性・高度ショックでは徐脈を呈しうる脈拍異常として該当
✗ 4. 誤り
多尿
腎灌流低下により尿量は減少し乏尿となる
✗ 5. 誤り
皮膚紅潮
末梢血管収縮で皮膚は蒼白・冷汗を呈する
ポイント
  • ショック=組織灌流不全・酸素供給不足
  • 典型は血圧低下・頻呼吸・乏尿・皮膚蒼白冷汗
  • 多くは頻脈だが神経原性・末期では徐脈もありうる
比較表
ショックの主な徴候(一般的な方向)
項目ショックでの変化
血圧低下
呼吸促迫(頻呼吸)
尿量減少(乏尿)
皮膚蒼白・冷汗
脈拍頻脈(神経原性・末期は徐脈もあり)
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