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理由で解く 理学療法士

QP61P021 理学療法評価学

出典:第61回理学療法士国家試験(2026)午後 問21
問題
正常歩行時の床反力で正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢
1 垂直分力は2峰性の波形を示す。
2 垂直分力の最小値は体重と等しくなる。
3 左右分力は立脚中期には外向きに働く。
4 前後分力は荷重反応期には前向きに働く。
5 前後分力のピーク値は速度が遅くなると小さくなる。
解答
正解1(垂直分力は2峰性の波形を示す。)、5(前後分力のピーク値は速度が遅くなると小さくなる。)
解説

垂直分力は体重を挟む2峰性(バリスティック)波形。前後分力は加速・制動の緩急で、歩行速度が遅いほど小さくなる。

床反力は身体が床を押す力の反作用で、垂直・前後・左右の3分力に分解する。垂直分力は荷重応答期と前遊脚期(蹴り出し)にそれぞれ体重を上回るピークをもち、立脚中期に体重を下回る谷を作るため2峰性を示す。前後分力は立脚前半で後方(制動)、後半で前方(推進)に働き、その大きさは歩行速度に比例するので、遅く歩くほどピーク値は小さくなる。速度依存性は加速度が小さくなることに由来する。

✓ 1. 正しい
垂直分力は2峰性の波形を示す。
荷重応答期と蹴り出し期に体重超の2峰を示す
✗ 2. 誤り
垂直分力の最小値は体重と等しくなる。
立脚中期の最小値は体重を下回り、2つのピークが体重を上回る
✗ 3. 誤り
左右分力は立脚中期には外向きに働く。
体重を支持側にとどめるため内向き(体の正中に向かう向き)に働く
✗ 4. 誤り
前後分力は荷重反応期には前向きに働く。
踵接地〜荷重応答期は制動のため後向きに働く
✓ 5. 正しい
前後分力のピーク値は速度が遅くなると小さくなる。
加減速が緩やかになりピークは小さくなる
ポイント
  • 垂直分力=2峰性、谷(立脚中期)は体重未満
  • 前後分力=前半制動(後向き)・後半推進(前向き)
  • 前後分力の大きさは歩行速度に依存
比較表
正常歩行の床反力3分力
分力特徴
垂直分力2峰性、ピークは体重超・谷は体重未満
前後分力立脚前半は後向き(制動)、後半は前向き(推進)
左右分力支持側へ内向き、大きさは小さい
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