
この図の解説
図はまず上段で分類の「3つのものさし」を示す。①特殊(頭部にのみ当てはまる)と一般(頭部に限らず体部にもある)、②体性(体性=動物機能に関係)と臓性(内臓の知覚や消化・循環・生殖・排便・排尿に関係)、③求心性(末梢→中枢、感覚性)と遠心性(中枢→末梢、運動性)である。下段の表はこの3軸を組み合わせて脳神経核を7成分に整理している。求心性側は上から一般体性求心性(GSA=痛覚・温度覚・触覚・深部覚などの体性知覚)、一般臓性求心性(GVA=内臓情報)、特殊体性求心性(SSA=視覚・聴覚・平衡覚)、特殊臓性求心性(SVA=味覚・嗅覚)の4つ。遠心性側は一般体性遠心性(GSE=体節由来の横紋筋を支配)、特殊臓性遠心性(SVE=鰓弓由来の横紋筋を支配)、一般臓性遠心性(GVE=内臓の平滑筋・心筋・腺を支配、すなわち交感・副交感神経)の3つ。図を見るときは「求心性が4種・遠心性が3種で計7種」という数の対比をまず押さえるとよい。
学習の要点
- 脳神経核は3軸(特殊/一般・体性/臓性・求心性/遠心性)の組み合わせで、求心性4種+遠心性3種の計7成分に分類される。
- 覚え方のコツ: 求心性は感覚で4種類(体性/臓性 × 一般/特殊の全パターン)、遠心性は運動で3種類(GSE・SVE・GVE)。「特殊体性遠心性(SSE)は存在しない」と覚えると数が合う。
- 関連知識: SSA(視覚・聴覚・平衡覚)は視神経・内耳神経、SVA(味覚・嗅覚)は嗅神経や顔面・舌咽神経の味覚線維、SVE(鰓弓由来の横紋筋)は三叉神経の咀嚼筋や顔面神経の表情筋、迷走神経の喉頭筋に対応する。
- よくある間違い: 「特殊」は頭部にのみ当てはまる軸であり、体部(体幹・四肢)には特殊成分は存在しない。SVE(鰓弓由来)とGSE(体節由来)はどちらも横紋筋支配だが由来が異なる点を混同しやすい。
- 臨床応用: GVE(内臓の平滑筋・心筋・腺を支配)=自律神経成分の障害は、動眼神経の副交感成分なら瞳孔散大、迷走神経なら嚥下・発声・内臓機能の異常として現れる。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
視覚・聴覚・平衡覚を伝える脳神経核の機能成分は( )である。
答えを見る
答え: 特殊体性求心性(SSA)
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。