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理由で解く 理学療法士

QP57P062 生理学

出典:第57回理学療法士国家試験(2022)午後 問62
問題
深部腱反射について正しいのはどれか。
選択肢
1 感覚入力はⅢ群求心性線維を介する。
2 運動出力はα運動神経を介する。
3 錘外筋線維が受容器となる。
4 反射閾値は一定である。
5 高齢者では亢進する。
解答
正解2(運動出力はα運動神経を介する。)
解説

深部腱反射(腱反射)は筋紡錘(Ⅰa群求心性線維)からの入力が脊髄でα運動ニューロンに単シナプス結合し、錘外筋線維を収縮させる伸張反射である。

腱をたたくと筋が急伸張され、受容器である筋紡錘が興奮する。この感覚情報はⅠa群求心性線維を介して脊髄後根から入り、前角のα運動ニューロンに単シナプス性に伝わって錘外筋線維(本来の筋線維)を収縮させる。反射弓は求心路・遠心路とも1本の神経回路で、遠心性の運動出力は太いα運動神経が担う。反射閾値は上位中枢や情動により変動し、高齢者では一般に減弱・消失しやすい。

✗ 1. 誤り
感覚入力はⅢ群求心性線維を介する。
筋紡錘からの求心路は太く速いⅠa群線維である
✓ 2. 正しい
運動出力はα運動神経を介する。
錘外筋線維を支配するα運動ニューロンが遠心路となる
✗ 3. 誤り
錘外筋線維が受容器となる。
受容器は筋紡錘(錘内筋線維)であり、錘外筋線維は張力を発生する主体
✗ 4. 誤り
反射閾値は一定である。
上位中枢の影響や緊張・ジェンドラシック手技などで変動する
✗ 5. 誤り
高齢者では亢進する。
加齢で反射は減弱・低下しやすく、亢進はしない
ポイント
  • 受容器=筋紡錘、求心路=Ⅰa群、遠心路=α運動神経
  • 腱反射は単シナプス性伸張反射
  • 高齢者では減弱、亢進は錐体路障害を示唆
比較表
伸張反射(深部腱反射)の反射弓
構成要素内容
受容器筋紡錘(錘内筋線維)
求心路Ⅰa群求心性線維
中枢脊髄(単シナプス)
遠心路α運動神経
効果器錘外筋線維
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