学習トップ理由で解く 理学療法士第13章 ▸ 一般 / QP57P048

理由で解く 理学療法士

QP57P048 地域理学療法学

出典:第57回理学療法士国家試験(2022)午後 問48
問題
発症が労働衛生環境に関連しないのはどれか。
選択肢
1 じん肺
2 腰痛症
3 頸肩腕症候群
4 レイノー症候群
5 大腿骨頭すべり症
解答
正解5(大腿骨頭すべり症)
解説

大腿骨頭すべり症は思春期の小児に生じる股関節の骨端障害で、労働環境とは無関係。他は代表的な職業性疾病。

職業性疾病とは労働環境や作業内容が原因で生じる疾患をいう。じん肺は粉塵吸入、腰痛症は重量物取扱いや不良姿勢、頸肩腕症候群はVDT作業など上肢反復作業、レイノー症候群(振動障害・白ろう病)はチェーンソーなど振動工具の使用と、いずれも労働衛生環境に関連する代表的な職業性疾病である。一方、大腿骨頭すべり症は成長期(およそ10〜15歳)の肥満傾向のある小児に大腿骨近位骨端線が後方へすべる骨端障害であり、成因は成長・内分泌・力学的因子で労働環境とは関連しない。したがって選択肢5が正解である。

✗ 1. 正しい
じん肺
粉塵吸入による職業性肺疾患で労働環境に関連(関連あり)
✗ 2. 正しい
腰痛症
重量物取扱い・不良姿勢など作業に関連(関連あり)
✗ 3. 正しい
頸肩腕症候群
VDT作業や上肢反復作業に関連(関連あり)
✗ 4. 正しい
レイノー症候群
振動工具使用による振動障害(白ろう病)として労働に関連(関連あり)
✓ 5. 誤り
大腿骨頭すべり症
思春期小児の股関節骨端障害で労働環境と無関係(関連しない=正解)
ポイント
  • 職業性疾病:じん肺・腰痛症・頸肩腕症候群・振動障害(レイノー)
  • 大腿骨頭すべり症は思春期小児の骨端障害
  • 成因が成長・内分泌・力学で労働と無関係
比較表
代表的な職業性疾病と原因
疾患関連する作業・環境
じん肺粉塵吸入
頸肩腕症候群VDT・上肢反復作業
レイノー症候群振動工具(振動障害)
大腿骨頭すべり症なし(思春期の骨端障害)
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