学習トップ理由で解く 理学療法士第4章 ▸ 一般 / QP55P099

理由で解く 理学療法士

QP55P099 臨床医学大要

出典:第55回理学療法士国家試験(2020)午後 問99
問題
解離性障害の治療として正しいのはどれか。
選択肢
1 破壊的行動を許容する。
2 空想の肥大化について指摘しない。
3 有害な刺激を無理に取り除かない。
4 速やかに心的外傷の直面化を図る。
5 病気と治療について明確に説明する。
解答
正解5(病気と治療について明確に説明する。)
解説

解離性障害では安全な治療関係の構築と心理教育が基本。病気と治療を明確に説明することが正しい。急な外傷直面化は避ける。

解離性障害は心的外傷やストレスへの防衛として、意識・記憶・同一性などの統合が一時的に破綻する疾患である。治療の基本は、安心・安全な治療関係を築いたうえで、病気の性質と治療方針を患者に明確に説明する心理教育を行い、支持的にストレス対処を支えることである。心的外傷への直面化を早急に迫ると症状が悪化する恐れがあり避ける。また破壊的行動は許容せず適切な枠組みで対応し、有害な刺激(ストレス源)は可能な範囲で除去・調整し、症状(空想等)には適切に対応する。したがって『病気と治療について明確に説明する』が正しい。

✗ 1. 誤り
破壊的行動を許容する。
自傷・他害的行動は許容せず治療的枠組みで制限すべき
✗ 2. 誤り
空想の肥大化について指摘しない。
症状に対しては適切に対応・介入すべきで放置は不適
✗ 3. 誤り
有害な刺激を無理に取り除かない。
ストレス源(有害刺激)はできる範囲で除去・調整するのが原則
✗ 4. 誤り
速やかに心的外傷の直面化を図る。
急な直面化は症状悪化を招くため避け、安全な関係構築を優先
✓ 5. 正しい
病気と治療について明確に説明する。
心理教育により病態と治療を理解させることが治療の基本で正しい
ポイント
  • 解離性障害=心的外傷への防衛反応
  • 基本は安全な治療関係+心理教育
  • 早急な外傷直面化は避ける
比較表
解離性障害の治療原則
方針適否
病気と治療の明確な説明適(基本)
安全な治療関係の構築
急な心的外傷の直面化不適
破壊的行動の許容不適
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