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理由で解く 理学療法士

QP55P094 臨床医学大要

出典:第55回理学療法士国家試験(2020)午後 問94
問題
2型糖尿病患者における運動療法の効果で誤っているのはどれか。
選択肢
1 インスリン抵抗性の増大
2 血圧低下
3 血糖コントロールの改善
4 脂質代謝の改善
5 心肺機能の改善
解答
正解1(インスリン抵抗性の増大)
解説

運動療法はインスリン抵抗性を『改善(低下)』させる。抵抗性の増大は誤り。

2型糖尿病は末梢組織のインスリン抵抗性が病態の中心である。運動は骨格筋でのGLUT4を介した糖取り込みを促進し、継続によりインスリン感受性が高まる(=インスリン抵抗性が低下する)。その結果、血糖コントロールが改善し、脂質代謝改善・血圧低下・心肺機能向上といった効果も得られる。したがって『インスリン抵抗性の増大』は運動効果として誤り。有酸素運動とレジスタンス運動の併用が推奨され、増殖性網膜症や重度の自律神経障害など運動禁忌に留意する。

✓ 1. 誤り
インスリン抵抗性の増大
運動は抵抗性を低下(感受性を改善)させるので誤り(正=誤りの選択肢)
✗ 2. 正しい
血圧低下
有酸素運動の継続で降圧効果が得られる(正しい効果)
✗ 3. 正しい
血糖コントロールの改善
骨格筋の糖利用促進とインスリン感受性改善でHbA1cが低下(正しい効果)
✗ 4. 正しい
脂質代謝の改善
中性脂肪低下・HDL上昇などが期待できる(正しい効果)
✗ 5. 正しい
心肺機能の改善
有酸素運動により最大酸素摂取量が向上(正しい効果)
ポイント
  • 2型糖尿病=インスリン抵抗性が病態の中心
  • 運動は抵抗性を低下・感受性を改善
  • 有酸素+レジスタンス運動を併用
比較表
糖尿病運動療法の効果
項目変化
インスリン抵抗性低下(改善)
血糖(HbA1c)改善
血圧低下
脂質(TG/HDL)改善
心肺機能向上
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