学習トップ理由で解く 理学療法士第6章 ▸ 一般 / QP55A081

理由で解く 理学療法士

QP55A081 臨床心理学

出典:第55回理学療法士国家試験(2020)午前 問81
問題
治療者が指示や助言を与え、非適応的な行動をコントロールすることを目的とした治療法はどれか。
選択肢
1 芸術療法
2 森田療法
3 精神分析療法
4 来談者中心療法
5 バイオフィードバック療法
解答
正解5(バイオフィードバック療法)
解説

生体情報を可視化し、治療者の指示・助言のもとで不適応な生理反応(行動)を随意的にコントロールするのがバイオフィードバック療法。行動療法の一種。

バイオフィードバック療法は、通常は意識できない筋緊張・心拍・皮膚温・脳波などの生体信号を機器で測定して患者に呈示し、治療者が指示・助言を与えながら患者自身がその生理反応を望ましい方向へコントロールできるように学習させる技法である。緊張性頭痛・不安・高血圧・排尿障害などの不適応な反応の制御に用いられ、学習理論に基づく行動療法的アプローチに位置づけられる。他の選択肢は無意識の探索や自己洞察、非指示的受容を重視する点が異なる。

✗ 1. 誤り
芸術療法
絵画・音楽などの創作活動を通して感情表現やカタルシスを促す非言語的療法。指示的な行動制御が目的ではない
✗ 2. 誤り
森田療法
不安を「あるがまま」に受け入れ、目的本位の行動を促す日本発祥の療法。生体情報による制御ではない
✗ 3. 誤り
精神分析療法
自由連想などで無意識の葛藤を意識化させる洞察志向の療法。指示・助言による行動制御とは異なる
✗ 4. 誤り
来談者中心療法
Rogersによる非指示的療法で、共感・受容・自己一致により自己成長を援助する。治療者が指示を与えない点で正反対
✓ 5. 正しい
バイオフィードバック療法
生体信号を呈示し治療者の指導のもと不適応反応を随意的に制御させる行動療法。設問の記述に合致
ポイント
  • バイオフィードバック=生体情報を可視化し随意コントロールを学習
  • 行動療法の一種で指示的・目標志向
  • 来談者中心療法・精神分析は非指示的/洞察志向
比較表
代表的な精神療法の特徴
療法特徴・目的
バイオフィードバック療法生体信号を呈示し不適応反応を随意制御(指示的・行動療法)
森田療法不安をあるがまま受容し目的本位の行動へ
精神分析療法無意識の葛藤を意識化する洞察志向
来談者中心療法共感・受容による非指示的援助
芸術療法創作を通じた非言語的感情表現
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 理学療法士
App Store入手