学習トップ理由で解く 理学療法士第4章 ▸ 一般 / QP54A084

理由で解く 理学療法士

QP54A084 臨床医学大要

出典:第54回理学療法士国家試験(2019)午前 問84
問題
失行の検査でないのはどれか。
選択肢
1 お茶を入れてもらう。
2 金槌で釘を打ってもらう。
3 日常物品の名前を答えてもらう。
4 「おいでおいで」の動作をしてもらう。
5 歯ブラシを持ったつもりで歯を磨くまねをしてもらう。
解答
正解3(日常物品の名前を答えてもらう。)
解説

失行検査は道具使用・動作模倣・パントマイムなど『運動の遂行』をみる。物品の呼称は失語(言語)の検査で失行の検査ではない。

失行は運動麻痺や感覚障害・理解障害がないのに、意図した目的動作が遂行できない高次脳機能障害である。検査は道具の使用(観念失行)、単一動作の遂行や身振りの模倣・パントマイム(観念運動失行)など、実際の『動作』を課すことで評価する。一方『日常物品の名前を答えてもらう』のは物品呼称であり、これは失語(言語)や失認(物体認知)の検査であって、運動の遂行を問う失行の検査には当たらない。

✗ 1. 正しい
お茶を入れてもらう。
一連の目的動作の系列的遂行をみる観念失行の検査(誤=失行の検査である)
✗ 2. 正しい
金槌で釘を打ってもらう。
道具の使用能力をみる観念失行の検査(誤=失行の検査である)
✓ 3. 誤り
日常物品の名前を答えてもらう。
物品の呼称課題で失語・失認の検査。運動遂行を問わず失行の検査ではない(正=答え)
✗ 4. 正しい
「おいでおいで」の動作をしてもらう。
象徴的な身振り(パントマイム)を課す観念運動失行の検査(誤=失行の検査である)
✗ 5. 正しい
歯ブラシを持ったつもりで歯を磨くまねをしてもらう。
道具を持ったつもりのパントマイムで観念運動失行の検査(誤=失行の検査である)
ポイント
  • 失行検査=道具使用・模倣・パントマイム(動作)
  • 物品呼称は失語/失認の検査
比較表
失行の種類と検査
種類検査例
観念失行一連の道具使用(お茶を入れる)
観念運動失行身振り模倣・パントマイム
肢節運動失行巧緻動作の拙劣化
(参考)呼称課題失語・失認の検査
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