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理由で解く 理学療法士

QP54A060 解剖学

出典:第54回理学療法士国家試験(2019)午前 問60
問題
末梢神経と体表からの触知部位との組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 腕神経叢 ― 胸鎖乳突筋の胸骨頭と鎖骨頭の間
2 正中神経 ― 上腕近位部で烏口腕筋の外側
3 尺骨神経 ― 肘頭と上腕骨内側上顆の間
4 脛骨神経 ― 外果とアキレス腱の間
5 総腓骨神経 ― 膝窩部で半腱様筋腱の内側
解答
正解3(尺骨神経 ― 肘頭と上腕骨内側上顆の間)
解説

尺骨神経は肘頭と上腕骨内側上顆の間の尺骨神経溝で表在し触知・刺激できる(いわゆる肘のしびれる部位)。

末梢神経が体表近くを走行し圧迫・触知しやすい部位を問う。尺骨神経は肘後内側の尺骨神経溝(肘頭と内側上顆の間)を通り皮下浅層にあるため直接触れ、打診でしびれが放散する。他は解剖学的走行が誤っており、腕神経叢は前・中斜角筋の間(斜角筋隙)、正中神経は上腕で上腕動脈に伴走し烏口腕筋の内側、脛骨神経は内果後方の足根管、総腓骨神経は腓骨頭後方を走る。

✗ 1. 誤り
腕神経叢 ― 胸鎖乳突筋の胸骨頭と鎖骨頭の間
前斜角筋と中斜角筋の間(斜角筋隙)を通り鎖骨下動脈とともに走る。胸鎖乳突筋の胸骨頭・鎖骨頭の間ではない
✗ 2. 誤り
正中神経 ― 上腕近位部で烏口腕筋の外側
上腕では上腕動脈に伴走し烏口腕筋の内側を走行する。外側ではない
✓ 3. 正しい
尺骨神経 ― 肘頭と上腕骨内側上顆の間
肘後内側で肘頭と上腕骨内側上顆の間の尺骨神経溝を通り皮下浅層にあり触知・刺激できる
✗ 4. 誤り
脛骨神経 ― 外果とアキレス腱の間
内果とアキレス腱の間(足根管)を走る。外果とアキレス腱の間を通るのは腓腹神経
✗ 5. 誤り
総腓骨神経 ― 膝窩部で半腱様筋腱の内側
腓骨頭後方を回り腓骨頸で表在する。膝窩では大腿二頭筋腱の内側に沿い、半腱様筋腱内側ではない
ポイント
  • 尺骨神経=肘頭と内側上顆の間の尺骨神経溝で触知
  • 腕神経叢は斜角筋隙、脛骨神経は内果後方(足根管)
比較表
末梢神経の表在・触知部位
神経触知・圧迫される部位
尺骨神経肘頭と上腕骨内側上顆の間(尺骨神経溝)
正中神経手関節掌側、長掌筋腱の橈側(手根管)
総腓骨神経腓骨頭後下方(腓骨頸)
脛骨神経内果後方(足根管)
腕神経叢鎖骨上窩、前・中斜角筋の間
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